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アメリカ知財とAI知財に関する記事

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特許審判部(PTAB)は、過去4年間、最終書面決定(final written decision)で扱ったクレームの70%以上を特許不可としてきています。この割合は、特許権者にとって安心できるものではなく、もし手続きが始まったのであれば、最終書面決定を回避するための代替的な解決策を検討すべきです。過去の傾向および手続き開始率の上昇を含むPTABの現在の状況を考慮すると、最終書面決定における特許無効の割合は2023年も高い水準で継続すると予想されます。
103条における自明の拒絶では、先行技術文献の組み合わせが必要であり、その組み合わせには動機(motivation to combine)が必要です。しかし、文献を組み合わせてクレームを自明とする解釈をする場合、1つの文献で示された「利点」が必然的に損なわれる場合、組み合わせの動機は失われるものなのでしょうか?この問題に対して、CAFCが判決を下したケースがあったので、紹介していきたいと思います。
2023年1月31日に発行されたAmazonの特許(Pat. No: 11,567,511)の出願履歴から考察しました。Amazonはよくインタビューを活用する印象があり、今回もインタビューを多様してRCEをやらずに権利化できていました。最終拒絶まで行きますが、勝ち取った許可可能クレームとAFCPを活用することで、見事権利化に成功しました。
一般的に、外国にいる被告をアメリカで訴えるには訴状の送達が課題の1つとなります。通常は、ハーグ送達条約に基づき、手続きを進めることになりますが、煩雑でとても手間がかかります。しかし、商標に関するランハム法では、別の方法を使って海外にいる被告でも送達の条件を満たすことができ、今回、そのランハム法15 U.S.C. § 1051(e)を利用した送達が行われ、その合法性が第9巡回控訴裁で認められました。
CareDx, Inc. v. Natera, Inc, において、連邦巡回控訴裁(CAFC)は、連邦地裁の判決を支持し、CareDxの臓器移植拒絶反応の検出方法に関する特許クレームは、 35 U.S.C. § 101に基づき特許不適格として無効であるとしました。CAFCは、特許クレームは「自然法則とその法則の発現を検出または定量化する従来の手 法に関する」特許であり、「従来の」技術のみを記載しているという特許自身の「自明」に基づいていると判断しました。
アマゾンは、ChatGPTで機密情報を共有しないよう従業員に警告しています。これは非常に賢明なアドバイスです。ChatGPTは便利なツールですが、企業におけるそのようなツールの使用ポリシーを今のうちに作っておくことが大切です。特に発明に関わる内容をインプットした場合、発明内容が「公開」されたことになり、権利化活動が非常に困難になる可能性があります。
OpenAIが開発したChatGPTはさまざまなメディアで報道されていますが、特許関連の仕事を特許弁護士に取って代わってできるのか、考察しています。結論を言うと、ChatGPTのようなAIツールは便利で、業務の手助けになることはあると思いますが、特許弁護士の仕事そのものを奪うものではないでしょう。(今のところ)
2023年1月17日に発行されたSamsungの特許の出願履歴から考察しました。今回は補正し続けたクレームをキャンセルし、RCEまで主張していた特徴をすべて白紙に戻し、それまでは注目していなかった部分をクレームに用いたことで特許を得た案件です。
欧州では、2023年6月1日に統一特許( unitary patent )と統一特許裁判所(unified patent court )へ移行する予定です。これは、欧州で特許権を維持・行使するための新たな方法を追加する重要な変更であり、欧州で特許ポートフォリオを保有する企業は理解しておくことが重要です。
製薬業界ではより広いクレーム範囲を得るために genus クレームが多様されてきました。しかし、製薬は「予測不可能な技術」でもあり、多くの化合物をカバーするgenusクレームの「実施可能要件」が問題になり、genusクレームが無効になるというケースが増えてきました。そのため、範囲の大きいクレームを得るということが必ずしも最善の手段ではないケースであることがあります。
2022年のIPカンファレンス、ウェビナー、シンポジウムでは、SEPとFRANDに関する話題が大半を占めました。多くのパネルディスカッションでは2021年と同様の問題が取り上げられましたが、2022年の会話はほとんどがSEPの対象となる標準が実装された業界(例:スマートフォン、5Gライセンス、自動車、エネルギー、家電、IoT)に関連するものでした。このトピックが進化を続ける中、これらの進行中の議論から得られる重要なポイントを検証してみたいと思います。
この数ヶ月、人工知能の便利ツールに関するニュースがマスメディアでも取り上げられるようになりました。 ChatGPT、Midjourney、Stable Diffusion、Dall-E、Copilotなどのツールにより、ユーザーは自然言語の指示のみに基づいてテキスト、画像、コンピュータコード、その他のコンテンツを生成することができます。 思考する機械は、人間の創意工夫の独自性という長年の前提に疑問を投げかけ、AIが我々をユートピアに近づけているのか、それとも人間の陳腐化なのか、あるいはその中間なのかを考えさせるものになっています。 それと同時に今までは考慮されれなかった法的な問題も出てきています。