特許審査履歴解説: インタビューとAFCPを活用しRCEなしで権利化に成功した案件 (Amazon)

今回はAmazonの特許審査履歴を解説しました。

2023年1月31日に発行されたAmazonの特許(Pat. No: 11,567,511)の出願履歴から考察しました。

Amazonはよくインタビューを活用する印象があり、今回もインタビューを多様してRCEをやらずに権利化できていました。最終拒絶まで行きますが、勝ち取った許可可能クレームとAFCPを活用することで、見事権利化に成功しました。

また、Amazonは審査過程においてクレーム数を無駄にすることはなく、補正でキャンセルされるクレームが出ると、必ず独立クレーム3つ、合計で20クレームになるように新規のクレームを加え続けていました。

審査の本質に関わることではありませんが、今回は珍しいことがありました。まず、この出願は非公開がリクエストされた特許出願でした。また、3回目の拒絶ではYouTube動画が先行技術として取り上げられていました。

詳しくは、この解説を見てください

過去の特許審査履歴解説一覧はここからアクセスできます。データベースになってるので、拒絶理由や審査経緯などでフィルターでき、自分が知りたい特許審査が簡単に探せます。

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野口 剛史

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毎週火曜日に発行される新規特許の中から厳選した特許の審査履歴を見て、独自の視点からコメントをして解説していきます。実際に特許庁での審査を経て、権利化された案件について公開されている生の情報に触れつつ、重要と思われる部分をピックアップし、実際に皆さんが行っている業務に役立つ情報とデータポイントを提供していきます。

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野口 剛史

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