Huaweiはライバル製造メーカーに自社の5G関連知財をライセンスする意向を示しました。このライセンスでは、一定の金額を事前に払うことで、ライバル製造メーカーがHuaweiの5G特許、コード、ブループリント、ノウハウをベースにした製品を作ることができるようになります。
ライセンスを受けられるのは1社だけ
このライセンスは、一回限りで、1社にしかライセンスを与えないようです。まだ「買い手」は定かではありませんが、Huaweiのヨーロッパライバル社2社はライセンスを取らないとするならば、Samsungかアメリカベースのスタートアップがこのチャンスを活かし、telecoms equipment hardware businessに参入してくる可能性があります。
Huaweiはビジネスを継続
このライセンスはすべて無形資産が対象になっていて、有形の資産は含まれていません。つまり、Huaweiは今後もtelecoms equipment hardware businessを続けていくことになります。
ライセンスは永続的でソースコードの変更も可能
支払いは前払いのみで、継続的なロイヤルティーは発生しませんが、ライセンスで得た5G特許、コード、ブループリント、ノウハウなどは永続的に使うことができるようです。また、ソースコードの変更も自由に行えるので、Huaweiや中国政府によるコントロールや監視の懸念も排除することができます。
ライセンス費用はいくら?
Huaweiの5G特許などの知財を売却するのであれば、価値はBillionを超えるかもしれません。しかし、今回は資産の売却ではなくライセンスなので、そこまで高額にはならないと思います。しかし、ライセンス費用がどのくらいのものなのかは名言されていません。
5G技術はまだ発展途上の段階です。Huaweiの技術がデファクトになるのか、それとも他社の技術が採用されるのかで今後のHuaweiの5G技術に関する価値が大きく変わってきます。そのようなタイミングで、多額の費用をHuaweiに払って自社事業を行うのはリスクがある行為でもあります。
しかし、このライセンスが成立すれば、telecoms equipment hardware business に大きな影響を与えることは間違えありません。
まとめ
Huaweiはアメリカ政府による圧力で危機的状況に陥りましたが、そのような現状でもビジネスチャンスを見いだすハングリー精神があり、個人的には驚きました。
まとめ作成者:野口剛史
元記事著者: Jacob Schindler. IAM (元記事を見る)