組み合わせの動機付けは組み合わせの利点と欠点を総合的に考慮して行うべき
組み合わせの動機付けは組み合わせの利点と欠点を総合的に考慮して行うべき

103条における自明の拒絶では、先行技術文献の組み合わせが必要であり、その組み合わせには動機(motivation to combine)が必要です。しかし、文献を組み合わせてクレームを自明とする解釈をする場合、1つの文献で示された「利点」が必然的に損なわれる場合、組み合わせの動機は失われるものなのでしょうか?この問題に対して、CAFCが判決を下したケースがあったので、紹介していきたいと思います。

特許審査履歴解説: インタビューとAFCPを活用しRCEなしで権利化に成功した案件 (Amazon)
特許審査履歴解説: インタビューとAFCPを活用しRCEなしで権利化に成功した案件 (Amazon)

2023年1月31日に発行されたAmazonの特許(Pat. No: 11,567,511)の出願履歴から考察しました。Amazonはよくインタビューを活用する印象があり、今回もインタビューを多様してRCEをやらずに権利化できていました。最終拒絶まで行きますが、勝ち取った許可可能クレームとAFCPを活用することで、見事権利化に成功しました。

困難な外国人被告への訴状の送達の画期的な対策
困難な外国人被告への訴状の送達の画期的な対策

一般的に、外国にいる被告をアメリカで訴えるには訴状の送達が課題の1つとなります。通常は、ハーグ送達条約に基づき、手続きを進めることになりますが、煩雑でとても手間がかかります。しかし、商標に関するランハム法では、別の方法を使って海外にいる被告でも送達の条件を満たすことができ、今回、そのランハム法15 U.S.C. § 1051(e)を利用した送達が行われ、その合法性が第9巡回控訴裁で認められました。

医療診断方法は101条により特許不適格が前提なのか?
医療診断方法は101条により特許不適格が前提なのか?

CareDx, Inc. v. Natera, Inc, において、連邦巡回控訴裁(CAFC)は、連邦地裁の判決を支持し、CareDxの臓器移植拒絶反応の検出方法に関する特許クレームは、 35 U.S.C. § 101に基づき特許不適格として無効であるとしました。CAFCは、特許クレームは「自然法則とその法則の発現を検出または定量化する従来の手 法に関する」特許であり、「従来の」技術のみを記載しているという特許自身の「自明」に基づいていると判断しました。

ChatGPTの利用は「公開」にあたるのか?
ChatGPTの利用は「公開」にあたるのか?

アマゾンは、ChatGPTで機密情報を共有しないよう従業員に警告しています。これは非常に賢明なアドバイスです。ChatGPTは便利なツールですが、企業におけるそのようなツールの使用ポリシーを今のうちに作っておくことが大切です。特に発明に関わる内容をインプットした場合、発明内容が「公開」されたことになり、権利化活動が非常に困難になる可能性があります。

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お知らせ

再審査

組み合わせの動機付けは組み合わせの利点と欠点を総合的に考慮して行うべき

103条における自明の拒絶では、先行技術文献の組み合わせが必要であり、その組み合わせには動機(motivation to combine)が必要です。しかし、文献を組み合わせてクレームを自明とする解釈をする場合、1つの文献で示された「利点」が必然的に損なわれる場合、組み合わせの動機は失われるものなのでしょうか?この問題に対して、CAFCが判決を下したケースがあったので、紹介していきたいと思います。

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特許出願

特許審査履歴解説: インタビューとAFCPを活用しRCEなしで権利化に成功した案件 (Amazon)

2023年1月31日に発行されたAmazonの特許(Pat. No: 11,567,511)の出願履歴から考察しました。Amazonはよくインタビューを活用する印象があり、今回もインタビューを多様してRCEをやらずに権利化できていました。最終拒絶まで行きますが、勝ち取った許可可能クレームとAFCPを活用することで、見事権利化に成功しました。

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商標

困難な外国人被告への訴状の送達の画期的な対策

一般的に、外国にいる被告をアメリカで訴えるには訴状の送達が課題の1つとなります。通常は、ハーグ送達条約に基づき、手続きを進めることになりますが、煩雑でとても手間がかかります。しかし、商標に関するランハム法では、別の方法を使って海外にいる被告でも送達の条件を満たすことができ、今回、そのランハム法15 U.S.C. § 1051(e)を利用した送達が行われ、その合法性が第9巡回控訴裁で認められました。

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再審査

医療診断方法は101条により特許不適格が前提なのか?

CareDx, Inc. v. Natera, Inc, において、連邦巡回控訴裁(CAFC)は、連邦地裁の判決を支持し、CareDxの臓器移植拒絶反応の検出方法に関する特許クレームは、 35 U.S.C. § 101に基づき特許不適格として無効であるとしました。CAFCは、特許クレームは「自然法則とその法則の発現を検出または定量化する従来の手 法に関する」特許であり、「従来の」技術のみを記載しているという特許自身の「自明」に基づいていると判断しました。

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特許出願

ChatGPTの利用は「公開」にあたるのか?

アマゾンは、ChatGPTで機密情報を共有しないよう従業員に警告しています。これは非常に賢明なアドバイスです。ChatGPTは便利なツールですが、企業におけるそのようなツールの使用ポリシーを今のうちに作っておくことが大切です。特に発明に関わる内容をインプットした場合、発明内容が「公開」されたことになり、権利化活動が非常に困難になる可能性があります。

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特許出願

ChatGPTは特許の仕事を奪うものなのか?

OpenAIが開発したChatGPTはさまざまなメディアで報道されていますが、特許関連の仕事を特許弁護士に取って代わってできるのか、考察しています。結論を言うと、ChatGPTのようなAIツールは便利で、業務の手助けになることはあると思いますが、特許弁護士の仕事そのものを奪うものではないでしょう。(今のところ)

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