埋め込まれたハイパーリンクからアクセスできるオンライン契約書の追加条項は、それ自体が強制力を持つ可能性が高いです。そのため、契約書をレビューする際は、リンク先に書かれている追加条項も考慮する必要があります。また契約書を作成する際は、追加条項の強制力をより高めるような文言を含めるべきです。
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サービス利用規約やマスターサービス契約などのオンライン契約では、契約当事者間の関係の異なる側面に関連する追加文書へのハイパーリンクが含まれているがあります。リンクを含める一般的な理由は、主契約を短縮し、付属条項に関する条件をより簡単に修正できるようにするためです。リンク先の文書は個別にサインされるものではありませんが、、主契約に組み込まれることが意図されています。そのため、契約書をレビューする際に、これらの付加的な条項に目を通すことを忘れずに行い、、リンクをクリックして条項を確認する必要があります。
また、リンクを含む契約書を作成する場合は、リンク先の追加条項の拘束力を確保するために、主契約書に適切な文言を追加するべきでしょう。例えば、ハイパーリンクが文書の中央にあり、署名欄や条件を受け入れるためにクリックする欄に隣接していない場合、サインする側の利便性を考慮して、これらの利用者の目につくような場所の近くに、文書にハイパーリンクされた条項が主契約の一部であることを示す文言を追加することが好ましいでしょう。また、ハイパーリンクを色や大きなフォントで目立たせたり、ハイパーリンクを太字や斜体にしたりすることで、リンク先の条項を強制することもできます。顧客がすべての条項に明示的に同意していることが明らかであればあるほど、追加された条項が拘束力を持つ可能性は高くなります。