先週に続き教育・トレーニングに関するアイデアです。最近注目を集めているVRを使えば現実世界では体験できないことでも体験できるのでそれを使ってJDAの交渉などの疑似体験をしてみたらどうだろう?
バーチャルリアリティ用のヘッドゼットはHTC、Oculus、Sony、Microsoftなどから発売されていて当初はゲームへの応用が考えられていましたが、業務向けのトレーニングへの活用が期待されています。実際にWalmartやVerizonなどもVRによる疑似体験で様々なトレーニングをおこなっています。
現状では現場における安全訓練やテロ対策、重機の扱いなどのトレーニングですが、この技術が進んでいきAIと融合させれば、今まで以上の疑似体験が可能になってくると思います。
知財で言うと、交渉のスキルを向上させるためにVRとAIを使った疑似交渉相手とのJDAやライセンス交渉と言ったことができるのではないでしょうか?交渉はやればやるほどスキルが付きますが、経験がないとうまくいかないものです。しかし、かといって、実際の業務で交渉する機会は限られています。
特に、日本人の場合、英語での交渉に難色を示す場合があるので、VRで疑似体験をして英語での交渉に慣れておくということも今後は十分可能な時代になってくると思います。
社内で交渉を担当している人がいると思いますが、その人が退社してしまたら、その人の交渉スキルが会社から失われてしまいます。そうなるまえにその人のスキルを具現化してVRやAIを使った教育システムに組み込むことができたら、特定の人への依存がなくなることで人材リスクも減り、知識や経験の共有が容易に行えることになります。