返答をしないと略式判決になってしまう

Kennelly判事は被告人によるFed. R. Civ. P. 12(b)(6) motion to dismissを受け入れ、原告GemSharesが申立書で示した幾つかの論点を棄却しました。GemShares, LLC v. Lipton, et al., No. 17 C 6221, Slip Op. (N.D. Ill. Feb. 11, 2018) (Kennelly, J.).

経緯:

被告人は、原告が申立書を変更して別の特許クレームに関して権利行使を諦めたことによって、原告が本案件で争われているクレーム7から11に対する権利行使を自ら放棄したと主張。なぜ別の特許クレームの権利行使の放棄が他の特許の有効性に影響を与えるのか被告の主張の論点が明確ではありませんでしたが、原告がこの被告の主張に対して返答をしていなかったので、被告人によるFed. R. Civ. P. 12(b)(6) motion to dismissを受け入れ、クレーム7から11に対する論点が棄却されました。

裁判所は、この問題についてDiscoveryの後に考慮する猶予を与えましたが、このように返答していなかったという理由で、論点の一部が略式判決で決まってしまうのはもったいないことだと思います。

教訓:

論理的でない主張でも、その主張に対しての返答は行うべきです。返答を行なってしまうと、主張された内容が審議なく受け入れられてしまい、自社にとって不利な状況になってしまうことがあります。

まとめ作成者:野口剛史

元記事著者:R David Donoghue. Holland & Knight LLP

Summary Judgment Granted Based Upon Failure to Respond to Arguments

ニュースレター、公式Lineアカウント、会員制コミュニティ

最新のアメリカ知財情報が詰まったニュースレターはこちら。

最新の判例からアメリカ知財のトレンドまで現役アメリカ特許弁護士が現地からお届け(無料)

公式Lineアカウントでも知財の情報配信を行っています。

Open Legal Community(OLC)公式アカウントはこちらから

日米を中心とした知財プロフェッショナルのためのオンラインコミュニティーを運営しています。アメリカの知財最新情報やトレンドはもちろん、現地で日々実務に携わる弁護士やパテントエージェントの生の声が聞け、気軽にコミュニケーションが取れる会員制コミュニティです。

会員制知財コミュニティの詳細はこちらから。

お問い合わせはメール(koji.noguchi@openlegalcommunity.com)でもうかがいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

OLCとは?

OLCは、「アメリカ知財をもっと身近なものにしよう」という思いで作られた日本人のためのアメリカ知財情報提供サイトです。より詳しく>>

追加記事

smartphone
契約
野口 剛史

「ライセンスなし、チップなし」は問題なし

地裁における判決が覆り、クアルコムに対する差止命令が取り消されました。この判決からアメリカのプロパテントの方針はより強いものになり、SEP保有者でも利益を追求した「限定的な」スキームも容認される可能性が高いです。そのため、特許ライセンスの条項はより慎重に議論する必要があります。

Read More »
money
契約
野口 剛史

IPライセンス監査のすすめ

ライセンス契約を結ぶためには多くのリソース、時間とお金を使う必要がありますが、契約を結んだ後のケアーはどうしていますか?ここでは監査を行うことでロイヤルティー収入の安定化を提案します。

Read More »
訴訟
野口 剛史

次の連邦巡回控訴判事は誰だ?

連邦巡回控訴裁判所 (CAFC) の第9席はオバマ大統領が任命したEvan Wallach判事ですが、この度”senior”ステータスとなることが決まりました。正式な変更は、2021年5月31日に正式に行われるとのことです。”Senior”ステータスとは簡単に言うとその連邦判事がセミリタイヤするということなので、今回の決定によりCAFCの席が1つ空席になります。この空席を埋めるためジョー・バイデン大統領は、次のをCAFC判事を指名することになります。

Read More »