新しい特許庁所長を上院が承認

2月5日、アメリカ連邦政府上院あhAndrei Iancu (アンドレイ・イアンチュ) 氏を米国特許商標局 (the United States Patent and Trademark Office、USPTO) の所長とすることを承認した。代理をしていたJoe Matal氏は、副所長になる予定。

投票は予想通り94対0の満場一致で、Iancu氏が承認された。Iancu氏は、2017年8月にトランプ大統領から任命を受け、上院司法委員会による指名承認公聴会が2017年11月にあった。

Andrei Iancu氏は2012年からIrell & Manella LLPのマネージング・パートナーとして働いていて、主に訴訟と知財(特許、商標、適正評価、ライセンスなども含む)を扱っていた。Irell & Manella LLPでは、様々なクライアントを弁護した。彼が手がけた有名な事案は、TiVoによる特許訴訟で、Verizon、ATT、Microsoft, Cisco等から$1.6 billion以上の和解金を得た。

一方、バイオ系の案件では、Iancu氏の功績を疑問視する人もいる。Iancu氏は被告側のAriosa Diagnosticsを特許権者であるSequenomから弁護。Sequenomは、対象特許の核心である通常の方法よりも胎児と母体に負担をかけない妊娠早期胎児遺伝状況の検知方法を発見。最終的にその方法は、cffDNAを使った方法特許として成立。しかし、CAFCは上記のような発見は特許適格性 (Patent eligible)がないと判断。最高裁に再審理の申し立てが行われたが、最高裁はその申し立てを却下。現状は、Sequenomが発明したような医療的大発見に対する特許適格性が不透明になったままの状態。

まとめ作成者:野口剛史

 

元記事著者:Gene Quinn. IPWatchdog, Inc.

http://www.ipwatchdog.com/2018/02/05/andrei-iancu-confirmed-senate-director-uspto

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