情報のコモディティ化が進む中、今後求められるコンテンツは、コンテンツを消費する人達と一緒に作ることがカギになってくると考えています。そこで、同じ関心を持っているある程度の人数に対して同時にコンサルティングを行うのはどうでしょうか?
やり方
今回提案するオンライン対多数コンサルティングの方法は、以下のようなものです。
- 質問のトピックをこちらで決めて事前に質問を(複数)してもらう。
- 質問者(とトピックに関心のある人)が参加できるネット配信プラットフォームを用意する(ZoomやYouTube liveなど)
- 1時間ほど質問された内容に関して回答・コンサルする
利点
- オンラインなので同時に多くの人の相談相手になれる
- 効率良く質問に答えられる
- 動画なので、受け手に文章を読んでもらって理解してもらう必要がない
- リアルタイム配信なので、受け手は追加質問や関連質問もでき、配信側はすぐに答えられる
- 選ぶ配信プラットフォームによって参加者の制限ができる
- 自分のスキルとコンサルしたい相手のかけ算で自由にトピックが設定できる
- 話す内容や選択するプラットフォームに応じて課金もできる
- 受け手と一緒にコンテンツを作ることができる
すでに似たようなサービスがある
オンライン対多数コンサルティングのコンセプトに似ているサービスもあるので、合わせて紹介します。
Peing質問箱:ツイッターなどのSNSで質問を募集・回答できるサービス。これは文字でのコミュニケーションなので、ツイートされたらそこに回答する形になります。
質問箱のご利用いただきありがとうございます!
— Peing-質問箱-(公式) (@Peing_net) May 20, 2020
完全に匿名で送られます。
受け取った人は、誰が送ったかはわかりません。
安心して、気になる人に恋人がいるか聞いてみてください! #Peing #質問箱 https://t.co/bi2VMMoXyo
Showroom: 主にアイドル系の人がライブ配信しているプラットフォームですが、ここではよくライブ配信に参加しているファンからの質問いアイドルがマッタリ答えています。

検索から質問に動画で回答: Googleが著名人を検索すると本人が登場し、よくある質問に動画で回答してくれるサービスをはじめたようです。誰でも使える訳ではありませんが、このサービスが普及していけば、一般でも使えるようになるかもしれません。

新しいアイデアは、新しもの好きの個人から始まって、徐々にビジネスでも使えるようなツールが出てきます。その流れを考えると応用次第では今回紹介したサービスのアイデアは十分ビジネスでも活用できるものだと思います。
どれもフォロワーが必要
今回紹介したオンライン対多数コンサルティングでも、似たようなサービスでも、そもそもこのようなコンテンツが成立するにはある程度のフォロアーさんというかファンが必要です。そうでないと質問されないので、このビジネスアイデアに興味がある場合は、まずは情報発信を頑張って自分の提供する情報に興味がある人達を集める必要があります。
しかし、今回紹介したアイデアもサービスも「個人」向けですよね。つまり、これは「企業」が同じことをやってもうまくいかない訳です。これからは個の発信力がどんどん強くなっていきます。今のうちにどれだけのフォロワーを集められるかが、今後のビジネスに大きく影響していくと思われます。