多くの特許を保有するNPEの中には訴訟を起こすのではなく、事業部門や子会社を売却することで利益を出すところも出てきた。ここで注目すべきNPEはIntellectual Ventures LLC (IV)だ。IVは特許の取得を抑え、特許ポートフォリオによる資産の売却に力を入れてきた。このトレンドは2016年後半から顕著になってきた。IVが売却した特許の中には、新たな特許権者が権利行使をし、訴訟が起きているものもある。
IVからDominion Harbor Enterprises と Monument Patent Holdingsへ:IVの資産売却の恩恵を受けたNPEの一つがDominion Harbor Enterprises, LLCだ。2月、Dominion は900件以上のアメリカ特許(と付属する外国特許等の資産)をIVから取得。そこからヨーロッパで、IP brokerage and consulting firm のParallel North IP ABと組み、収益化を試んでいる。また、Acacia Research Corporation; Finjan Holdings, Inc.; and Xperi Corporationなどの大きなNPEもヨーロッパ、特にドイツで権利行使に力を入れている。また、Dominionの訴訟提携があるMonument Patent Holdings, LLCはIVから取得した特許を使い4つの訴訟をおこした。
IVからEquitable IP Corporationへ:Equitable IP Corporationは、IVから入手した特許ではじめて権利行使を行なったNPEだ。Equitableが起こした18の訴訟の内、4つの訴訟にIVから取得した特許が含まれている。
IV から IP Valuation Partners へ:IP Valuation Partners (IPVal)はIVから取得した特許の権利行使に積極的で、2017年の後半に4つのキャンペーンを開始した。
IV から Leigh Rothschildへ:発明家Leigh M. Rothschildの4つのキャンペーンの内の3つにIVから取得した特許が含まれている。
まとめ作成者:野口剛史
元記事:RPX Blog
http://www.rpxcorp.com/2018/01/02/2017-in-review-a-year-of-transition/