2018年2月9日、Googleを参加に持つAlphabet社の子会社WaymoがUberとの企業秘密訴訟を和解。この訴訟は、Waymoが2017年にUberを相手に起こしたもので、Waymoの元エンジニアAnthony Levandowski氏がUberの自動運転プロジェクトに引き抜かれた際に、数千にも及ぶ機密書類を持ち出したという疑いがかけられていた。
情報によると、和解をするために、UberはWaymoに$245 million相当の自社株を渡すことで合意。公判の5日目が始まる前の出来事だった。このように公判の途中で、企業秘密訴訟の和解が行われるのは珍しいとのこと。
この民事訴訟とは別に、司法省が刑法の元、企業秘密の窃取があったか調査している。
Anthony Levandowski氏は、Waymoで数年自動運転車の開発のリーダーを努め、その後、Ottoという会社を設立し、長距離トラックの自動運転技術を開発するはずだったが、会社を起こした6ヶ月後にUberに買収され、Uberで自動運転車を開発するようになった。
Uberは実際にAnthony Levandowski氏が持ち出した企業秘密はUberでは使用されていないというコメントを出したが、テクノロジー企業を買収する場合、買収する企業の従業員が他社の企業秘密を使っているようなことがないよう十分調査する必要がある。従業員が以前の会社からファイルや情報などを持ち出していないことを調べることは必須。
競合他社の幹部を引き抜く場合、その求人の費用は、その後の企業秘密訴訟リスクを含むことになりかねないので、慎重に行うべきである。
まとめ作成者:野口剛史
元記事著者: Gene Quinn. IPWatchdog.com.
http://www.ipwatchdog.com/2018/02/09/uber-settles-trade-secret-waymo/id=93563/