eLearningの活用でグローバル知財教育

海外に多くの工場やセールスオフィース、倉庫などの拠点を持っている企業にとって、海外サポートは大きな課題の1つではないでしょうか?トラブルを未然に防ぐためにも現地従業員の教育が必要なので、教育を効率的にするためにeLearningを活用してみてはどうでしょう?

eLearningはオンラインやコンピュータを使った教育方法で、すでに幅広い業種で使われています。

例えば、アマゾンはウエアーハウスで働く従業員用にビデオによるトレーニングを行っています。

その他にもさまざまな活用例があり、例えばコンプライアンスを強化する際のツールの1つとしてeLearningを活用している会社もあります。

eLearningのいいところは、一回作ってしまえば、オンデマンドでいつでも均一なトレーニングができることです。また、基本的に教材はアニメーションなので、コンテンツは英語で作って、音声は現地の言葉にするなどの工夫をすれば制作コストを抑えつつ、ローカライズできます。

このようにグローバル教育に適したeLearningのシステムを使ってグローバルスケールで知財教育をしてみるのはどうでしょうか?

すでに工場の安全や人事など他の分野でeLearningが活用されていれば、そのツールを使って知財教育のコンテンツを作ってみてはどうでしょう?既存のものがなくても、eLearning教材を作成してくれる業者は沢山あります。

内容は既存の新人用の知財教育を応用してもいいし、コンプライアンスを高める狙いなら、従業員マニュアルに記載されている内容をアニメーションを使って説明するコンテンツでもいいかもしれません。理解度を確認するために、最後に簡単なテストをするのもいいですね。

最初の知財コンテンツが成功したら、他の教育分野のコンテンツを作ったり、マネージャー用、エンジニア用、セールス用と特化した教材を作っていくのもいいですね。

さらに、プロモーションを行うのであれば、教育項目を達成したらなんらかのインセンティブを与えたり、社内や部門で達成したことを認めてもらって、お祝いしてもらうようマネージャーの人に協力してもらうのはいかがでしょうか。

最後に、このeLearningでグローバルグループ全体で知財への関心が高まったことをデータ等で客観的に示せるのであれば、IR資料やCSR資料で活動を投資家やステークホルダーに紹介することもいいと思います。

あなたの会社ではすでにeLearningを導入していますか?導入しているのであればどんな用途に使っていますか。コメントでシェアーをお願いします。

ニュースレター、会員制コミュニティ

最新のアメリカ知財情報が詰まったニュースレターはこちら。

最新の判例からアメリカ知財のトレンドまで現役アメリカ特許弁護士が現地からお届け(無料)

日米を中心とした知財プロフェッショナルのためのオンラインコミュニティーを運営しています。アメリカの知財最新情報やトレンドはもちろん、現地で日々実務に携わる弁護士やパテントエージェントの生の声が聞け、気軽にコミュニケーションが取れる会員制コミュニティです。

会員制知財コミュニティの詳細はこちらから。

お問い合わせはメール(koji.noguchi@openlegalcommunity.com)でもうかがいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

OLCとは?

OLCは、「アメリカ知財をもっと身近なものにしよう」という思いで作られた日本人のためのアメリカ知財情報提供サイトです。より詳しく>>

追加記事

design-blueprint
特許出願
野口 剛史

意匠特許が100万件目を突破、今注目したいアメリカの意匠特許の価値

近年の意匠特許出願の増加に伴い、アメリカの意匠特許に関する考え方が変わってきています。特に、今回100万件というマイルストーンを達成した意匠特許は、過去5年の出願数を見ても大幅な増加傾向にあり、特に、自動車、靴、携帯電話業界では、頻繁に活用されています。そこで今回は改めてアメリカにおける意匠特許の状況を整理し、人気の理由とその高まる価値に注目してみます。

Read More »
statistics-stack-of-documents
訴訟
野口 剛史

2018年Q3訴訟統計データ

アメリカでの特許訴訟は2015年をピークに毎年減少傾向にあります。実質的な事業をもたないNon-Practicing Entities (NPEs)による訴訟も減少傾向ですが、ハイテク業界ではNPEsによる特許訴訟が大半です。また、NPEのターゲットは中小企業移りつつあります。

Read More »