DRAM関連の機密情報搾取の疑いやHuaweiによる企業機密搾取の疑いに続き、中国によるCoca-Colaの機密情報搾取の疑いがかけられています。
2019年2月14日、アメリカ司法省はCoca-Colaの元研究員などをソーダ缶などに使われるBPA-freeコーティングに関する企業機密搾取の疑いで起訴しました。その他の疑いも含めて総額$120 millionにも及ぶ疑いがかけられています。
Coca-Colaの元研究員はCoca-ColaのBPA-freeコーティングの情報を知る数少ない人材でありながら、中国の共犯者と共にBPA-freeコーティングに関する企業機密情報を搾取し、中国の会社の利益になるように働いた疑惑が持たれています。申し立てによると、この元研究員には搾取の見返りに、侵害者の所有権の一部が与えられたり、賞が与えられたりしたとのことでした。
まとめ
今年に入って中国による知財搾取の疑いで起訴された案件は、この案件で3件に及びます。まだ2月末なので、この数は驚異的です。トランプ政権は今後も中国に対して厳しい姿勢を取っていくことが考えられるので、今後もこのような事件は多くなっていくと思われます。
まとめ作成者:野口剛史
元記事著者: Steven Grimes, Shannon T. Murphy and Katlyn E. DeBoer. Winston & Strawn LLP(元記事を見る)