WilmerHale 法律事務所のサイトには、特許法に関わる最高裁への Certiorari Petitions の 一覧が掲載してあります。最高裁は上訴されても、その案件を最高裁で再審理するか否 かを自ら判断するので、Certiorari Petitions が全て許可されるわけではありません。その ため、WilmerHale 法律事務所では、Certiorari Petitions を保留中(pending)、許可 (granted)、却下(denied)の3つに分かれています。
各カテゴリーでは、案件名、Certiorari Petition で挙げられた問題のリスト、Certiorari Petition が提出された日にちが書かれており、CAFC における口頭弁論の記録や判決への リンクが置かれています。
最高裁へ Certiorari Petitions が出される多くの場合、法律が曖昧だったり、法律の適用 や法律時代に矛盾・対立がある場合が多いです。あと最近では、Oil States 事件のよう に、特許法関連ではめずらしいアメリカ憲法に関わる問題定義もあります。最高裁に挙 げられる問題は、アメリカ特許業界の抱えている法律的な問題を見える化しているとも 考えることができるので、一度どのような問題が今、アメリカの知財業界で話題になっ ているのかを知るツールとしても使えるのではないかと思います。
このような最新の話題を知っていると、今度アメリカの特許弁護士と会う時にネタにな ったり、自分をスマートに見せれるかもしれませんね。
まとめ作成者:野口剛史
元記事著者:Joseph J. Mueller, Thomas G. Saunders and Leslie Pearlson. Wilmer Cutler Pickering Hale and Dorr LLP https://www.wilmerhale.com/intellectual_property/patents/#!6