キャンプサイトでワーケーション

シルバーウィークはいかがでしたでしょうか?アメリカにはシルバーウィークはないのですが、ちょうどお同じ時期にキャンプに行ってきました。これからは外でもエアコンなしで過ごせる時間が長くなるので、キャンプサイトなど「外の空間」で働くのはどうでしょうか?

明細書作成はリモートワークに優れている

知財系の仕事の場合、発明者との打ち合わせや事務所での会議などどうしても対面やZoom会議が必要なこともありますが、時間の多くを占める明細書作成などの実務・業務作業はパソコンとインターネットがあればどこでもできます。

セキュリティの問題もあると思いますが、クラウドのツールを使っている事務所も増えてきたので、一定のセキュリティが保全されるのであれば、情報は事務所の外からでもアクセスできやすい環境になりました。

キャンプサイトは安全なコワーキングスペース

家だと仕事をするスペースが限られていたり、コーヒーショップでは三密になる可能性があったりするので、会社以外で快適に仕事ができる空間を見つけるのは意外に難しいかもしれません。

私の住んでいる地域のスターバックスは未だに店内がオープンしていません。そして、店内に入れたとしても、新型コロナが気になるので、あまり長時間店内に居たくないですよね。喚起と密集性から漫画喫茶も快適に仕事ができる環境とは言えません。最後に、Co-working spaceが考えられますが、そもそも最近のCo-working spaceはオープンスペースでデスクやイスを共有するようなものが多いので(少なくとも安いプランは)、営業していても、行くのに抵抗感がある人もいるかもしれません。あとCo-working spaceは割高ですしね。その費用の問題もあります。

そこで、キャンプサイトです。キャンプサイトなら外なので換気の問題はなし、スペースも広いので三密も避けられるし、誰もパソコンの画面を横から覗くことはありません。簡単なイスと机、それから日陰になるエリアと電源、WiFiがあれば、キャンプサイトもオフィススペースになります。キャンプサイトは平日の使用が少ないので、使用料金も安く済むのではないでしょうか?

都心からアクセスがいいキャンプ地や河川敷や公園の一角で営業できたら、利便性がいいと思うのですがどうでしょうか?

キャンプ地なら、ワーケーションプランとして働けるスーペースとキャンプをセットにして売り出してもいいし、BBQのランチオプションや、アウトドアアクティビティをセットにして販売しても面白いかも。

仕事とプライベートの境界線がなくなる

一時期はワークライフバランスが大事ということで、仕事とプライベートをちゃんと分けるような取り組みありましたが、正直リモートワークの時代、この境界線をはっきり分けるのは難しいし、無意味だと思います。テクノロジーの進化と人々の働き方の変化、副業容認の動きなどを見てみると、明らかに「働く時間」と「プライベートの時間」の境界線があやふやになってきています。

これからは日本でも仕事はジョブ型にシフトしていき、より成果主義が導入されてきます。そうなると「毎日8時間定時働く」という意味が薄れてきて、時間にかかわらず成果を残せる人が評価されるようになります。

と言うことは、極端なことを言うと、キャンプサイトでアウトドアを満喫しつつワーケーションしてもいいんです。仕事をする環境と遊ぶ環境が同じ場所に存在して、そこで自分をコントロールしつつ、最高のパフォーマンスで仕事の結果を出せる人がこれからは重宝されてくると思います。

そのような未来を考えると、キャンプサイトでワーケーションをすることも「当たり前」になってくる時代がすぐそこに来ているのかもしれません。

TLCの紹介

ちなみに、このアイデアのベースになっている話題は、OLCを更に進化させた全く新しいコミュニティ型のプラットフォームTakumi Legal Communityで最初に取り上げました。

TLCはアメリカの知財最新情報やトレンドはもちろん、現地で日々実務に携わる弁護士やパテントエージェントの生の声が聞け、気軽にコミュニケーションが取れる今までにない新しい会員制コミュニティです。

現在第二期メンバー募集中です。詳細は以下の特設サイトに書かれているので、よかったら一度見てみて下さい。

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お問い合わせはメール(koji.noguchi@openlegalcommunity.com)でもうかがいます。

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