スマートフォンに関して長年世界中で争われていたアップルとサムソンの訴訟ですが、今回アメリカにおける訴訟で、アップルがサムソンに勝訴し、アップルが$539Mの賠償金をサムソンから勝ち取りました。
この訴訟は、アップルが$1Bという莫大な賠償金を求めていた2012年の裁判に遡るものです。$1Bという請求に対して、サムソンは賠償金は$28Mほどでしかないと主張していていて、大きな溝が空いていました。
今回、2018年5月24日、カリフォルニア州、サンノゼにある連邦裁判所の陪審員が考慮した点は、損害賠償の金額のみで、以前の手続きですでにサムソンはアップルのデザイン特許(アプリのアイコンデザイン等、UIに関するもの)と2つの通常特許(Utility patents)を侵害していると判決が下っていたので、今回はその侵害における損害賠償金額のみが争われていました。
この裁判での大きな焦点は、損害賠償はスマートフォンの販売を基準にして計算されるべきか、それとも、特許を侵害している部品をベースに計算されるべきかというものでした。
2012年の陪審員判決における$1.05Bの支払いは、2013年の再審議等で金額が減り、その後、サムソンがその賠償金のいくらかを払うことに了承した後、この問題は2016年に最高裁まで行き、その後、損害賠償の$399Mに関して地裁に差し戻され、今回の$539Mという陪審員判決に至りました。
まとめ作成者:野口剛史
元記事著者:Bloomberg Law
https://biglawbusiness.com/apple-wins-539-million-from-samsung-in-damages-retrial/