Leahy-Smith America Invents Act (略してAIA、日本語では米国特許法改正とも呼ばれる)で導入された inter partes review (略してIPR、当事者系レビュー) の合法性が今問われている。
Inter partes review (略してIPR) − アメリカ特許庁(USPTO)の審判部(Patent Trial and Appeal Board: PTAB)における第三者が申し立てできる特許無効手続の1つ
Oil States Energy Services, LLC v. Greene’s Energy Group, LLC, No. 16-712 (U.S. June 12, 2017)において、IPR手続きが特許権者のアメリカ憲法で保証されている2つの権利(1.憲法3条に基づく連邦裁判所で財産権に対して裁かれる権利と、2.陪審裁判を受ける権利)を侵害しているかが問われている。
この問題は米国最高裁で争われている。
最高裁は過去に3回同じようにAIAで導入された特許庁による裁判の合法性を問う請願を認めなかったので、今回、最高裁が請願を認めたのは驚き。
IPR手続きはアメリカの特許訴訟に大きな影響を及ぼすものなので、最高裁がOil States事件に対してどのような判決を下すのかが注目されている。
まとめ作成者:野口剛史
元記事著者:Frank Angileri. Brooks Kushman P.C.
https://www.brookskushman.com/news/client-alerts/aia-inter-partes-review/