AIは様々なところで使われ始めていますが、知財教育にも応用できないかと思っています。例えば、知財部員の研修などに取り入れたらより実践に近い研修ができるのではないでしょうか?
具体的には、ある発明に対する発明提案書のデータと、最終的に仕上がった特許明細書のデータがあれば、出願までに発明者から聞き出すべき追加情報がわかるはず。そのような追加情報をインプットした疑似発明者をAIで作って、出願担当の知財部員(や明細書を書く弁理士)の研修に使えば、担当者がどのような質問を発明者にして、明細書に必要な追加情報を得るべきかという実務に似た経験ができるはず。
このような教育は実務をやりながら覚えていくのが通常だと思いますが、社内の発明提案数や内容によっては新人にはハードルが高かったり、チャンスがなかなかない場合もあるでしょう。その点AIだったら、いつでもどこでもできるし、技術の難易度などや必要情報の量なども自由に変えられます。
このような疑似体験を通した学びは、通常の座学よりも効率的に実務に使えるスキルを身につけられる可能性を秘めています。そういった点で、今後はAIを使った教育が即戦力を育てるための便利なツールになりそうな予感。