地裁訴訟:
前年比較で訴訟数はほぼ同等でした。931の被告人に対して、去年は928の被告人。その内、NPEsは394の被告人を訴え(全体の42%)、事業会社は537の被告人を訴え(全体の58%)ました。前年と比較するとNPEによる訴訟は縮小し、事業会社によるものが拡大しました。事業会社による特許訴訟に注目すると、バイオテックや製薬業界での訴訟が目立ち、82の被告人が130の訴訟で訴えられていて、前年に比べ(57の被告人が97の訴訟で訴えられた)大きく飛躍しています。
裁判地の傾向:
TC Heartlandによる大きな変更の後、落ち着きをみせ、裁判地の分布は安定してきました。Q1 2018では the District of DelawareがNPEの訴訟ではトップ、その後にthe Eastern District of Texasが着けています。この2つの裁判地で全体の50%を占めます。残りのトップ5は、The Northern District of California, the Northern District of Illinois, the Central District of Californiaとなっています。また、Delaware と the Central District of California は、事業会社による特許訴訟において人気のある裁判地トップ2です。
PTABへの申し立て:
The Patent Trial and Appeal Board (PTAB) は411件のAIA review手続きに関わる申し立てを受け取りました。内訳としては、376件のIPRに対する申し立て、12件のCBMに対する申し立て、23件のpost-grant reviewに対する申し立てです。この数字は2017年のQ3 (392) と Q4 (373) と近く、PTABへの申し立て数が安定してきたことを示します。
その他:
ソフトウェア特許に関わるAliceの影響、PTABにおけるクレーム補正、部族への譲渡とIPR回避の問題、NPEの市場状況、トランプ政権下における特許政策などが語られています。
まとめ作成者:野口剛史
元記事著者:RPX Corp
http://www.rpxcorp.com/2018/04/03/q1-data-update/