知財系イベント企画

知財にいる方はどちらかと言うとすでにある決まった業務内容をこなすことが多いと思いますが、新しいことをやるには企画書的なものが必要になってくるかもしれません。今回は、今関わっている知財系イベントの企画を通して学んだことや思っていることをリアルタイムでシェアーします。

みんなを巻き込むには企画書が必要

OLCなどは基本1人でやっているので企画書などは書きませんでしたが、今回企画しているリアルイベントは日本でおこなうことを想定しているので、必然的に日本の関係者に協力を募る必要があります。

そこで、企画のコンセプトやターゲット、動員目標、企画を通じて最終的に目指したいゴールなどをチームで共有するためには、そのような重要な項目をまとめたもの、つまり、企画書が必要になってきます。

今回の企画概要

本格的な企画書は作ったことがないのでどこから始めたらいいかわかりませんが、そんなことも言ってられないので、とりあえず書き出してみます。

企画のコンセプト企業に向けた顧客獲得のためのプレゼンをエンタメとして楽しんでもらうライブイベント。
知財ビジネスにとってマーケティングがどれだけ大切なのかを感じてもらう機会に。
中小企業向けにマーケティングサービスを提供している関係者に知財業界に興味を持ってもらう。
ターゲット新規ビジネスを得たい特許事務所関係者(メイン)
知財業界に参入している(または参入したい)マーケティング企業の関係者(メイン)
使っている事務所を変えてもいいかなと思っている社内知財関係者(サブ)
動員目標50人ぐらい
企画を通じて最終的に目指したいゴール知財ビジネスにおけるマーケティングの大切さを知ってもらう
特許事務所関係者とマーケティング企業との交流の場を提供する
シリーズ化

イベントのくくりでまとめるとこんな感じでしょうか?

でも、自分の中ではこのイベントはプロジェクトの始まりのきっかけみたいな位置づけです。なので、このイベントの後も含めた「ゴール」は、知財系マーケティングの情報発信とマーケターとクライアントが集う市場作りですかね。

スポンサーが大事

今回は日本で場所を借りてイベントを催す予定なのである程度のお金が必要です。ということでスポンサーさんが必要になってきます。でも、知財系のイベント自体が少ないので、どこがスポンサーしてくれるかもよくわかりません。

今回の企画は、知財xマーケティングがコンセプトになっているので、企画書のターゲットでも書いた「知財業界に参入している(または参入したい)マーケティング企業」をメインのスポンサーとして想定しています。

と言っても、マーケティング企業が知財業界に興味を持ってくれるのかわからないので、そこはイベントの概要の説明とこれからのピジョンみたいなものを説明するプレゼンや動画があったらいいかなと思ってます。

出演者も必要

スポンサーの次に問題なのが出演者ですね。ライブイベントはバトル形式にしたいので、セールスピッチをするチームが数チーム、司会、あと、ピッチを受けてあとでフィードバックをする社内知財関係者数人が必要です。

結構人数が多いので、イベントの内容を理解してもらって協力してもらえるまで結構時間がかかるのではとちょっと心配しています。そもそも自分の事務所のセールスピッチを公開してもいいと自信を持っている事務所はあるのかなぁ?とも思い始めました。

でも、やってみないとわからないので、ここでもスポンサー用の資料と同じようなプレゼンや動画を作って、協力者を募りたいと思います。

集客

スポンサーと出演者、あと会場の手配などが終わってから、やっと集客ができるので、あんまり集客方法はまだ考えていませんが、いろんなチャンネルを使って宣伝していきたいです。

まとめ

スケーリングできる「おもしろい」知財コンテンツができれば、それだけで十分食べていけるビジネスになると思います。でも実際にやってみると結構大変ですね。これからどうなるかわかりませんが、現実できるようチームメンバーと協力していきたいと思います。

ニュースレター、会員制コミュニティ

最新のアメリカ知財情報が詰まったニュースレターはこちら。

最新の判例からアメリカ知財のトレンドまで現役アメリカ特許弁護士が現地からお届け(無料)

日米を中心とした知財プロフェッショナルのためのオンラインコミュニティーを運営しています。アメリカの知財最新情報やトレンドはもちろん、現地で日々実務に携わる弁護士やパテントエージェントの生の声が聞け、気軽にコミュニケーションが取れる会員制コミュニティです。

会員制知財コミュニティの詳細はこちらから。

お問い合わせはメール(koji.noguchi@openlegalcommunity.com)でもうかがいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

OLCとは?

OLCは、「アメリカ知財をもっと身近なものにしよう」という思いで作られた日本人のためのアメリカ知財情報提供サイトです。より詳しく>>

追加記事

AI
野口 剛史

ついにAI著作権問題の判決が出る?著作物の教師データ利用とフェアユースに関する略式判決がもうすぐ出るかも

著名なAI関連訴訟はどれもまだ訴訟の初期段階ですが、その中でも手続きが進んでいるThomson Reuters v. ROSS Intelligenceのケースは注目に値します。この案件では、著作権がある素材を生成AIモデルの教師データとして使用することがフェアユースとして保護されるかどうかについて裁判所が近日中に判決を下す可能性があります。この判決は、AIに関連する将来の著作権法の判例を形成する可能性があり、AIの訓練とデータ調達の実践に重要な影響を与える可能性があります。

Read More »
AI
野口 剛史

AIを活用する発明には「発明者」としての貢献がより重要になる

AI(人工知能)は、新しいコンテンツを創造したり、人間のスタイルを再現したりすることができるため、発明家が特許性のある技術を創造するためのツールとして、テクノロジーの世界において急速に大きな力を持つようになっています。しかし、それと同時に、AIが進化するにつれ、新たな法的問題、特に知的財産の問題が生じています。所有権や著作権の問題から、保護された知的財産をジェネレーティブAIシステムで使用することまで、ジェネレーティブAIの急速な発展に伴い、法的環境も進化を遂げる必要があるでしょう。

Read More »