前回取り上げたClubhouseに続いて今回も音声メディアに注目してみたいと思います。スマホとワイヤレスヘッドホンの普及から、何かをやりながらでも消費できるコンテンツが流行ると言われています。そこに音声系の知財コンテンツを作るならどんなものがいいか考えてみました。
音声メディアが盛り上がりつつある
音声メディアは別に新しくはなく、ラジオは昔からあるし、デジタル化された音声メディアで言うとポッドキャストの歴史も古いです。しかし、AirPodsを初めとするワイヤレスヘッドホンがかなり普及したことで、「音のコンテンツ」を聞きながら別のことをする人がここ数年で急増しました。
テクノロジー系の流行りはハードウェアが普及してからちょっと遅れてアプリケーションが増える傾向にあります。最初のAirPodsが出てからすでに数年経っているので、時系列で考えるとちょうどいろんな「音」のアプリケーションが出てくる時期です。
日本でも新興の音声メディアがあって、その1つにVoicyがあります。多分日本で一番有名なプラットフォームじゃないでしょうか?ビジネスのプロや芸能人などの「声のブログ」が特に人気ですね。アメリカではOvercastが有名です。最近はSpotifyも「音声」メディアに力を入れています。
音声系で知財コンテンツを作るならどんなものがあるか?
Clubhouseだけでなく今後は様々な「音声」メディアが増えてくるのはほぼ確実ですが、知財関連でコンテンツを作るならどんなものがいいでしょうか?
いろいろ考えられますが、鉄板は対談系のコンテンツでしょう。ビジネス系のポッドキャストやClubhouseの部屋を覗いても、この形式のコンテンツが多いです。司会者がいて、ゲストにいろいろ聞いて盛り上げていく。この形なら毎回異なるゲストを呼ぶことで話題を変えることができるので、毎回コンテンツのネタを自分が1から作る必要はありません。自分のスキルの依存が比較的少ないので、定期的にやるならこの対談スタイルが初めやすく、また継続しやすいコンテンツ形式です。
すでに人脈があって対談をお願いできるのであれば、今すぐにでも音声コンテンツを作ることができます。しかし、人脈がない場合でも、セミナーや知財系のYouTube動画チャンネルに過去にゲストで出演した人たちに声をかければ、協力してもらえるのではないでしょうか?
あと、Clubhouseも音声コンテンツ開発にうまく使えると考えています。すでに知財業界でもClubhouseを使っている人がいて、知財系の部屋もちょくちょく開催されています。例えば、そんな部屋に参加したり、自分で知財系の部屋を開催して、他の知財関係者と1時間ぐらい雑談をしたとします。そこで話された内容で面白そうなエピソードがあったらメモしておいて、後で話をした人にコンテンツ化を打診してみるのはどうでしょう?
Clubhouse内での会話は原則録音禁止ですが、あとで話をした人と同じ主題を別の場所で録音して音声メディアを作るのは何も問題ありません。Clubhouseで面白い話をしている人を探して音声コンテンツ化のオファーを出すことは、人脈・知識ゼロでもできることなので、私も試しにやってみたいと思ってます。
まとめ
音声メディアは今後確実に伸びるので、うまく既存のプラットフォームや仕組みを利用し、他の人を巻き込めれば、知財という非常にニッチな分野でも影響力のあるチャンネルが作れると思います。今はまだ発展途上ですが、この時期に参入して継続して情報発信できる仕組みを整えれば、様々なビジネスチャンスに繋がるのではないでしょうか?