勝手に知財ランキング

知財を盛り上げていくには何らかのエンタメ要素が必要だと思っていて、過去にもアイデアを提示しましたが、今回は知財ランキングを勝手にやって、それを継続してやることでデファクトにしてしまうという作戦です。

知財ランキングのニーズ

以前「知財表彰団体にアピールして、賞をゲット」でも書きましたが、企業や知財事務所にとって表彰されるというのは宣伝効果など結構メリットがあるので、知財ランキングにはある程度のニーズがあると思います。

最近でもノーベル賞の受賞が多きくニュースで取り上げられたり、流行語大賞も毎回この時期になると注目されます。

つまり、みんな「賞」というのに結構関心があり、うまく活用できれば、知財を盛り上げるツールになり得ることがわかります。

勝手に作って、勝手に表彰、それを続ける

でも、賞というのは、ある程度認知されている機関が出さないと注目されません。だからと言って、始めないと認知度は得られません。

そこで、勝手に賞を作って、勝手に企業や事務所を表彰して、それを公開し続け、数年続けていきます。そうすることで、なんか勝手にやっているから、名誉のある賞へブランド力を上げてきます。

ブランド力を上げていくことでデファクトになる

勝手にやっている活動も、そのプロセスや評価方法を公開して、ちゃんとした仕事をして公正に評価していることがわかってもらえれば、ある程度の認知度にまでたどり着けます。

また、エンタメ要素というか、ドライな分析だけでなく、「おもしろい」要素を食われることで、知財以外のメディアでも取り上げてもらうような仕組みを考えると更に認知度が高くなると思います。

このように勝手に表彰し続け、情報配信をし、周りを巻き込むことができたら、十分みんなが取りたい「賞」になり、毎回話題を作ることができます。

誰がやるか?

知財関係の「賞」にはある程度のニーズがあって、どのように始めて、続けるかについては話しましたが、では誰がやるべきでしょうか?

結局、どんなにいい「賞」を作っても、主催する側にメリットがないとダメですよね。ということで、そこら辺にもちょっと触れたいと思います。

どんな「賞」を作るかによりますが、知財系だと知財向けの分析ツールを作っているところや法務・知財のSaaS系のプロバイダーだと思います。

知財分析ツール系の会社だったら、そのツールをフルに使って何らかしらのメトリックスで企業の知財活動や事務所の出願業務や訴訟業務を客観的に評価できるはずです。そのデータを元に、各事務所や企業をスコアー化してランキングしてもいいし、ランキングが難しいならTop10とか20とかのリストを作り、それぞれのいいところを紹介する程度で十分だと思います。

SaaS系の企業だったら、使っているユーザーのデータがあるので、それをアグリゲートして、公開されている情報と合わせてレポートにまとめて発表するのもありです。というか、そんなことをしているところは結構多いですね。例えば、法務に特化したマネージメントツールを提供しているClioというSaaS系の会社は、毎年ユーザーから得られた情報を含めたレポートを公開しています。SaaS系の会社は生データを扱うので、ランキングだとデータの取り扱い規約に違反する可能性があるので、Cleiのレポートみたいにデータでわかる業界の特徴みたいなものでもいいかもしれません。

まとめ

賞は話題性を生みます。話題性を持つ賞を作るまでは時間がかかりますが、知財関係であってもユニークな視点から面白い賞を作れると思います。特に、分析ツール系の会社が賞を作るのなら、自社のツールを最大限に活用したものを作ればいいし、SaaS系だったら生のデータからわかるインサイトみたいなものを特徴にした賞やレポートでもいいと思います。

賞は勝手に作って、勝手に表彰して、続けていき、周りを巻き込むことができれば話題の「賞」になれます。そうなれば、注目されるので、自社の宣伝に大きな役割を果たします。

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