グローバル化が求められている時代、特許出願も外国出願の比率を上げたいという会社が多いはず。しかし、外国出願に関する費用は高いので限られた予算で海外出願を上げられないという企業はけっこうあるはず。
特に、外国で特許を取得する場合、まずはアメリカということになる企業は多いはずだが、通常の流れで出願から登録までおこなった場合の費用は高額。そこで、通常の手続きとは異なる最小限のサービスに限定した低コスト外国特許出願を提供したらどうだろう?
イメージとしては、日本のJALやANAみたいなフルサービスの航空会社ではなく、とりあえず目的地に行けたらいいPeachみたいなLow Cost Carrier(LCC)のようなサービスを展開する。基本料はできるだけ安くするけれども、追加サービス(例えば、翻訳とか、出願前のクレームの手直し、即日出願など)は割高に設定する。徹底的に無駄を裂いて自動化を行い、顧客に提出してもらう必要書類の細かな設定をし、出願までの時間に余裕があるもので、顧客にとって「そんなに重要な案件」ではないものをターゲットに絞れば意外に他事務所と差別化できて商売になるかもしれない。
このビジネスで大事なのは、顧客の期待の管理。私たちがPeachみたいなLCCにANAやJALのようなサービスを期待しないのと同じように、このサービスを利用してもらうお客さんには事前に内容をしっかり理解してもらうことが大切。
現実、日本で出願している特許案件すべてが会社にとって「重要な」出願ではなく、その中でも外国出願率を伸ばしたい企業はけっこうあるはずなので、その海外出願したいけど「重要な案件」ほど予算を割り合えられない案件は必ず存在する。
このサービスは、そのようなニーズに応えるものであって、既存の「重要な案件」の費用を安く済ませるものではないということを常に伝えることが成功の秘訣だと思う。