今回はリーガルテック企業について話したいと思います。日本でもリーガルテック企業がいくつか出てきたので、今後の成長のためのウェビナー戦略を話していきたいと思います。
リーガルテックで先を行くアメリカ
ソフトウェアに強いTech企業があり、弁護士の数も星の数ほど存在し、Discoveryのような多くのデータを扱わないといけない訴訟手続きが存在するアメリカは、リーガルテックもその分だいぶ先を行っています。
日本のリーガルテックも伸びてきた
日本でもJapan LegalTech Conference「リーガルテック展 2019」が11月に開催されたり、法務系ではリーガルテック株式会社が様々なサービスを展開して、知財では商標でToreruなどのサービスが開始されるなど日本でも盛り上がってきてますね。
アメリカのSaaS企業はウェビナーを多用している
最近のリーガルテック企業はほとんどSaaS企業です。Software as a Serviceつまり、サブスクリプション型でクラウドですべてのことができるというものが大半です。
このようなSaaS企業がどのように新規の顧客を得ているかというとWebinarで見込み客を教育して新規の顧客を得ています。
例えば、契約書の管理をするツールを作っているDocSignというアメリカの会社は、ウェビナーを行っています。
DocSignは他にもFree trialやデモ、ブログ、導入例などを紹介していますが、YouTubeなどの動画が人気を集めている今日、文字を読ませるのではなく、動画で説明するのはとても効率的だと思います。
通常のSaaS系のウェビナーはどれも同じようなフォーマットで、最初にコンセプトや既存の問題点の指摘、それからツールの説明、最後にデモ、Q&Aとなり、だいたい1時間ほどで終わります。
Webinarのいいところ
Webinarは登録制なので、Webinarに参加してもらえている時点ですでに見込み客としてはかなりのポテンシャルがあります。
そして、いっぺんに大量の見込み客に同じタイミングで同じ一定の情報を与えることができるので、セールスファンネルを進めるにあたって参加してもらえた見込み客の対応は比較的簡単だし、ウェビナーをきっかけに新規契約まで至るケースというのをトラックしやすいため、ウェビナーの成果もはっきりとした数字で出せます。
また、ブログ等の実装にはあまり時間がかからないもののフィードバックが得られずらいものだったり、デモ機能のような大がかりな設備投資がかかるもののあまりユーザーエクスペリエンスをコントロールできないものを導入するよりも、Webinarは簡単に実装でき、定期的に行え、効果もある程度数字で見られる点がとても優秀です。
日本にもDocSignに似たCLOUDSIGNがありますが、このような会社もDocSignなどの似たようなSaaS企業を参考にマーケティング戦略の一環としてWebinarを用いるのはいい手段だと思います。
まとめ
リーガルテックは見込み客をどのように取り入れるかがカギになります。そのためには、まず見込み客に啓蒙活動を行い「教育」することが大切です。その点において、Webinarは優秀で、「学び」を前面に押し出しつつ、さりげなく自社のリーガルテックのツールを紹介できます。
Webinarは導入費用もあまりかからないので、リーガルテックでSaaS系のサービスを展開している会社はWebinarを検討してみるのもいいかもしれません。