2018年7月9日、トランプ大統領は新しい最高裁判事としてBrett Kavanaughを指名しました。この指名は、7月31日に引退するKennedy最高裁判事の後任者を選ぶものです。Kavanaugh氏は、引退するKennedy最高裁判事と比較して、保守よりなので今後の最高裁の判決がより保守的になることが懸念されています。
早い選考
トランプ大統領による次期最高裁判事の選考は、Kennedy最高裁判事が引退を表明した6月27日の午後から始まりました。Kavanaugh氏は有力候補として以前から注目されていましたが、上院多数党院内総務(Senate Majority Leader)であるMitch McConnellは、Kavanaugh氏の指名には反対していて、他の候補者を指名するようにトランプ大統領に呼びかけていたという情報もあります。
Kavanaugh氏は現在53歳で、ワシントンDCの法曹界に精通しています。2006年、George W. Bush大統領によりthe U.S. Court of Appeals for the District of Columbia Circuitに指名され、12年間、判事として働きました。(詳しい経歴はこちらから)
今後
Kavanaugh氏は9日の指名スピーチにおいて、明日から上院との会議を持つと発言しました。また、正式な人事聴聞会( confirmation hearings)というのが開かれますが、それにはもう少し時間がかかりそうです。前回のGorsuch 最高裁判事に対する人事聴聞会は指名の後1ヶ月半足らずで行われましたが、Kavanaugh氏の経歴はGorsuch 最高裁判事よりもあるので、人事聴聞会の準備に時間がかかることが予想されます。もし手続きが長引いた場合、最高裁が再開する10月までに間に合わない可能性もあります。
まとめ作成者:野口剛史
元記事著者:Amy Howe. SCOTUSblog (元記事を見る)