特許は会社にとって重要な資産の1つですが、場合によっては、ある技術エリアの特許を売却することを考えるかもしれません。その際に考えられる特許売却の5つのオプションを紹介します。
1. 特許ブローカーサービス
特許ブローカーは特定の特許の買い手を探してくれます。このようなサービスを使うと特許売却時の金額が上がる傾向にありますが、このような個別のサービスは時間もかかり、金銭的にも負担が大きいです。このオプションは売却を急いでいない場合、有効です。
2. ライブ特許オークション
他のオークションと同じような形式で特許を売却します。問題点は、告知が広くおこなわれないので、特許をもっともほしい買い手がそのオークションの存在を知らずにライブイベントがおこなわれてしまうことです。その結果として、売却値段が下がる傾向にあります。
3. オンライン特許オークション
ライブオークションと似ていますが、特許の露出度はライブよりも高いです。しかし、ライブオークションを同じで、特許を必要としている買い手が売りに出ている特許を見つけるのが困難な傾向にあります。
4. オンライン特許マーケットプレイス
これが最も安く直感的なオプションです。売り手はただウェブサイトに登録し、売りたい特許を提出するだけです。しかし、ウェブサイトのトラフィックや訪れるユーザーの興味によっては、売れるまでの時間が大きく異なります。
5. プライベートで勧誘
このようなプログラムは、ビジネスチャンスになりそうな特許へ投資を促します。しかし、既存の事業がないので、買い手はなるべく低い値段でこのような特許を買い取る傾向があります。よって、このようなプログラムは特許の価値を下げる傾向にあります。
まとめ
元記事は動画でした。情報量ははっきり言って物足りませんが、動画ベースのコンテンツが人気を集める中、知的財産の情報でも、今後は動画ベースの配信が増えてくるのかも知れません。
特許売却が比較的おこないやすいアメリカでも、まだ効率的な特許売却エコシステムは完成されていません。特許の場合、売り手と買い手のマッチングが難しいのが大きな課題だと思います。逆にいうなら、効率よくマッチングさえできれば、巨大な市場になる可能性を秘めています。
まとめ作成者:野口剛史
元記事著者:Jeffrey T. Gendzwill. Kilpatrick Townsend & Stockton LLP (元記事を見る)