OLCの方向性を変えます

みなさん。こんにちは。

今日は大切なお知らせがあります。

今までほぼ毎週日本人が知っておきたいアメリカの知財時事ニュースを中心に活動をしてきましたが、今後はメインのコンテンツを大きく変えて、新しいOLCの章を始めたいと思います。

米国特許実務に特化したコンテンツ

今後は、アメリカ特許の実務をテーマに「誰にでもわかりやすい」形でコンテンツを作っていきます。

アメリカ特許実務の始め方を完全にわかりやすく解説することを目標に、何もわからない初心者でも、アメリカにおける実務を学ぶことができるサイトを作っていきます。専門用語もわかりやすく解説し、動画なども用いて「楽しみながら」学べる環境づくりをします。

最初は最も需要があると思われる特許の分野、特に特許出願に関するコンテンツをメインにアップする予定です。その次は審査、権利化後の手続き、訴訟などの話もします。特許のコンテンツで成果が出たら、商標、企業機密、ライセンス、契約などより多くのテーマも取り扱う予定です。

最終的には「アメリカ知財の担当になった人が必ず訪れるサイト」に成長できたらいいなぁと思ってます。

オープンなコンテンツ作成

コンテンツの構成や実際の書き仕事は私がやりますが、私が作ったものをベースにして周りも巻き込みながらコンテンツを成長させていきたいと思っています。

具体的には、私が運営している会員制コミュニティーに先行配信してフィードバックを得たり、クラブハウスを一緒にやっている10数人の日本人アメリカ知財プロフェッショナルの方々に内容のチェックをお願いしたり、ある程度まとまったコンテンツができたらウェビナーなどでプレゼンし参加者のフィードバックを見て更に改善する、などコンテンツを作る・磨く過程も公開していく予定です。

時事ニュースのキューレーションは継続

このようにOpen Legal Communityは、時事的な出来事に影響を受けにくい基礎の部分、いわゆるストック型のサイトへと生まれ変わるのですが、時事ニュースの収集と情報発信は継続していく予定です。

しかし、記事あたり1500文字の情報量をコンスタントに作成することは難しいので、情報のポイントと私の考察を凝縮したコメントだけ書いたマイクロブログ的なフォーマットで提供していく予定です。イメージとしては、ツイートをもう少し長くしたぐらいのボリュームを想像してください。

よりオープンなプラットフォームへ

今までは私一人で様々なコンテンツを書いてきましたが、他の知財プロフェッショナルも参加できるように環境を整えてきます。

例えば、特許実務で特許法101条を話すときに、ソフトウェアに特化した解説や生命科学に特化した解説などがあったらいいですよね?そのような部分を、専門にしている他の知財プロフェッショナルと共に作ったり、監修してもらったり、または、オリジナルの記事を書いてもらったりすることも積極的におこなっていきます。

基本的な部分は私が中心になって書きますが、私1人でアメリカ知財をすべて網羅できるわけではないので、いろんな経験や知識を持った専門家がそれぞれの強みを強調できるような「プラットフォーム」としての成長も視野に入れています。

次のステップ

まずは米国特許実務に特化したコンテンツの構成を考えます。それと同時に新しい時事ニュースのフォーマットも決めます。

この作業で最初にリリースする内容と作業量が決まるので、大切なステップです。

時事ニュースについては、来週には新フォーマットでの情報発信を検討しています。また、コンテンツの構成も来週には大まかなドラフトを公開できるようにしたいので、お楽しみに。

これからOLCは変革の時期を迎えますが、今後もみなさんのサポートをよろしくお願いします。

野口剛史

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