知財成長のカギはデジタル化?

Dennemeyer & Associates SAによるIP Trend Monitor Studyによると、今後知財市場は世界的に拡大し、デジタル化していくことが予測されています。

今回の調査によると、知財市場はすべての分野で成長していて、特に中国、ヨーロッパ、アメリカでの成長が著しいとのことです。記事には書かれていませんが、レポートを見ると需要が上がる地域として日本は第6位にランクしています。

また、業界のトレンドとしてデジタル化が今後も加速すると思われます。アンケート調査結果によると、知財エキスパートの72%以上がデジタル化を歓迎していて、特にモニタリング、調査、維持費の支払い等の管理タスクをデジタル化すること、作業の効率化が期待されています。デジタル化を進めることによって他社と差別できるサービスを提供できると考えている知財エキスパートは、今回の調査では全体の37%に上りました。

今回のアンケート調査は、74カ国にいる400人以上の知財エキスパートを対象におこなわれました。
詳しくは元記事やダウンロードできるレポートを参照してほしいのですが、今後12ヶ月の間に知的財産関連の出費が増えるという答えが過半数を超えました。出費が減るという答えは全体の3%しかないことも考慮すると、知財の市場が今後活発になってくることが期待できます。

この市場活性化を自社の利益につなげるためにはデジタル化が重要なようです。特に、AIやBig Dataを使ったツールを駆使して事業効率を高めることが今後のカギのようです。

まとめ

知財市場全体を見るとこれからも成長していく市場のようです。そこで生き残るにはデジタル化がカギになるということなので、計画的な知財ツールへの設備投資が必要になってくるのだと思います。

まとめ作成者:野口剛史

元記事著者: Sebastian Deck. Dennemeyer Group. Chris Dooley. CTC Legal Media. (元記事を見る

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