インフルエンサーという言葉を当たり前のようにニュースで聞くようになりましたね。彼らはSNSなどを通じて有名になってきた人たちですが、知財に関して「疎い」可能性もあります。そこで、彼らインフルエンサー向けの知財アドバイスの可能性について考えてみました。
UUUMにおける著作権セミナー
だいぶ古い記事になりますが、2017年にUUUM株式会社が社員向け著作権セミナーを実施したという記事を見つけました。
UUUMのようなマルチチャンネルネットワークは、YouTubeのチャンネルを通して消費者生成メディアで芸能・広報活動をする動画投稿者のタレントマネジメントおよびメディア制作・配信をサポートする組織です。
このような組織に所属することで、著作権を侵害しないような形で制作活動ができる環境が整っているのかもしれませんが、UUUMをやめるYouTuberも多い中、マルチチャンネルネットワークだけがすべてのクリエーターの複雑な著作権や他の知財に関するニーズに答えられるようなものではありません。
新しいSNSプラットフォームによる新しいニーズ
Clubhouseの登場をきっかけに音声メディアプラットフォームにも大きな注目が集まっています。そのような新しいプラットフォームでは、他のSNSには無い新しい表現方法が試され、そこから新しい芸術やエンタメが生まれます。
しかし、その過程で著作権等の知財の問題が浮かび上がることもあります。例えば、Clubhouseで有名な曲のカバーをした場合、著作権侵害になるのか?適切なライセンスはどこで取れるのか?実際の配信ではどのような表示やアナウンスをしたらいいのか?ロイヤリティの支払いはどうなるのか?など、著作権が専門でもない私が考えても多くの問題や疑問が出てきます。
これらのニーズに答えるクリエーター向けのサービスはどうでしょうか?
同じプラットフォームでクリエーターに寄り添う
SNSで活躍しているインフルエンサーは、すべて自分でできるわけではありません。彼らが表に立って情報発信をしていたり、面白い番組を作っているかもしれませんが、それは多くの人のサポートによって成り立っています。また、インフルエンサーと言っても、細分化されていて、彼らにニーズは多岐に渡ります。
適切なアドバイスをするためにも、まずはターゲットにしたいインフルエンサーが活躍しているプラットフォームを自分でも使って、クリエーターと対等の立場に立って、彼らのニーズをよく理解していくところから始めてみてはどうでしょうか?
クライアントになりえるクリエーターに寄り添う形で接することで、信頼され、そこからビジネスが生まれるかもしれません。
今は、様々な分野でビジネスチャンスがあります。特に、大きな企業だけではなく、「個人」の力や経済力は侮れなくなってきているので、このような時代背景をうまく汲み取り、まだ満たされていないニーズをビジネスチャンスにしてみてはどうでしょうか?