[知財がテーマのコンテンツ] AI が変える知財の世界:遅れを取らないための体験型コンテンツがもうすぐ始まります

AIは間違いなく革新的なツールであり、「働き方」まで大きく変えうる重要な要素になっていきます。実際に、数多くの産業がすでにAIが様々な形で利用されており、人々の生産性を高め、新たな可能性を追求しています。しかし、皮肉なことに、会社や事務所などの私達の職場では、ChatGPTなどの生成AIの使用が一律に禁止されていたり、使用できたとしても大きな制限がかかっていたり、許可を得る手続きがめんどくさいことも珍しくありません。そこで弁理士を始めとする知財・法律の分野で活躍しているプロフェッショナルの多くの方がもどかしさを感じていると思います。

そこで、AIの可能性を最大限に引き出すために一人ひとりが体験しながら情報共有と学びができるプラットホームを今月中に立ち上げることにしました。具体的には、知財業界に特化した無料会員制のDiscordコミュニティを作ります。このAI知財に特化したコミュニティでは、リアルタイムでAIの知財活用に取り組んでいる人たちが、どのように独自ツールを開発したり、既存のツールを活用しているのかが学べまるようになっています。まだ構成の段階ですが、このAI知財コミュニティにしかない特徴を少し紹介したいと思います。

1. 知財関係者限定のクローズドなコミュニティ

私たちのコミュニティの特徴の一つは、それが知財関係者限定のクローズドな環境であるということです。これにより、参加者は自分たちの業界に特化した情報を共有し、互いに深い理解と知識を得ることが可能になります。また、閉じたコミュニティであることで、メンバー間の信頼と安心感を保つことができます。さらに、知財に関する疑問や課題を直接的で対話的な形で解決できる環境が整っています。それぞれのメンバーが抱える現場の課題に対して、具体的なソリューションをAIという視点から提供することができるのです。

このDiscordコミュニティに入会する場合、申し込みをしていただいてから、管理者である私、野口剛史、による本人確認があります。その際に、知財関係者であることが確認できた上で、入会を許可する形になります。Discord内では本名や会社・事務所名を公に示す必要はありません(任意のハンドリング名で大丈夫です)が、入会時の本人確認のときは本名や会社・事務所名、現在取り組んでいる業務内容など入会に必要なもので、勤め先以外に共有できる情報を入会条件を満たすかを判断するだけの目的にお聞きすることもありますので、ご了承ください。

2. 知財に特化した生成AIツールの開発をリアルタイムで見ることができます

このプロンプトを立ち上げるにあたり、私個人のテーマとして、ChatGPTのAPIを使った知財に特化したAIツールの開発をしていこうと考えています。最初は、新サービスのアメリカ商標を日本語で出願できるサービス Trademark Takumi の機能の一部をAIで実装してみます。具体的には、独自のデータを用いた「アメリカ商標Q&A」チャットボットをDiscordの特定のチャンネルで使えるようにします。その開発過程をDiscordの別チャンネルで最初から最後までリアルタイムで発信し、開発する際の苦難やトラブル、その対処などを等身大で感じていただけるような取り組みになっています。

また、開発された「アメリカ商標Q&A」チャットボットはDiscord内で自由に使えるようにします。自分が使えるだけじゃなく、他のユーザーさんがどのような質問をしたのか、そして、その質問に対してどのような回答をボットがしたのかをチャット形式で見られるようにします。このようにすることで、自分がタイプしなくてもAIがどのように動いているのかを見ることができ、自分がプロンプトを書くときの参考にすることもできます。開発・公開していくAIツールは試験的なもので、自己責任の上、ちゃんとコミュニティのルールを理解した上で使用する必要はありますが、今後想定されるAIを用いる知財業務の環境により近い形でAIに触れ、体験することができます。

3.「AI部」による既存のAIツールの知財業務活用レポート

これは月ごとに特定のテーマを決めて、そのテーマに沿ってAIツールを検証していくプロジェクトになります。7月のテーマはすでに決まっていて、特許明細書の要約をChatGPT(無料)とGPT4(有料)でした場合の考察と検証です。詳細はAI部の部員が中心になって考えていますが、具体的には、特許出願の際の要約として活用できるものができるのか、発明者などの知財専門家ではない人に読んでもらうための要約もできるのか、明細書内の特定の部分に関する要約もできるのか、特許の技術分野が変わると要約の精度はどう変わるのか、プロンプトエンジニアリングで要約の精度は変わるのか、ChatGPT(無料)とGPT4(有料)では成果物に目に見える違いがあるのか、などを発表する予定です。

毎月異なるテーマで既存のAIツールの知財実務への活用を検証していく「AI部」は、有料会員コミュニティTakumi Legal Community(TLC)の活動になっています。TLCに入会し、AI部に入部することで、様々なAIツールにアクセスできるようになり、実際にそれらのツールに触れながら、知財業務への活用の検証を自分で行っていくことができます。Discord内で提供されている情報やツールを触るだけでは物足りなくなり、自分でも何か具体的なAIの活用用途のアイデアがあり、それが現実できるか試してみたいという方は、ぜひTLCへの入会を検討してみてください。

いち早くサービス開始の情報をお届けします!

AI知財Discordコミュニティに興味がある方は、以下のフォームに名前とメールアドレスを記入してください。サービスを開始する準備が整いましたら、登録していただいたメールにアナウンスメールを送ります。なお、私のツイッターでもサービスに関する情報をアップしていくので、ツイッターのフォローもよろしくお願いします。

本日は #弁理士の日 です。

弁理士の日記念ブログ企画2023の一環として、今年のテーマの「知財がテーマのコンテンツ」を投稿しました。

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野口 剛史

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