士業の音声メディア活用方法

私は「アメリカ知財と法務」というClubhouse上のコミュニティーを立ち上げて、弁護士・弁理士のような専門的な知識や経験をもった人が今後音声メディアを活用する上で一番やりやすく・効果がある形を模索して試行錯誤しています。まだ挑戦している途中ですが、今回は今試してみたい具体的な音声メディア活用方法を紹介します。

音声メディアはリスナーとの距離が近い

今日たまたまNewsPicksで音声メディアが取り上げられている動画を見ました。そこではClubhouseを始め音声メディアに関する話題が話されていたのですが、私が一番勉強になったのが、音声メディアはリスナーとの距離が近いということ。私はラジオっ子ではなかったですが、日本でラジオを聞いてたときはなんとなくテレビと違って親近感がある感じを覚えたので、感覚的なものが今回NewsPicksで話されていたことに合致して納得がいきました。

私を含めた士業の関係者にとって、見込み客となりうるリスナーさんたちとの距離感はすごく大切な部分です。発信しているメディアを通して親近感が湧けば、リスナーから「相談」してもらえる機会も増え、そこからビジネスチャンスにつながることが期待できるからです。

時差と参加する理由

音声メディアはリスナーとの距離が近くなるというのはいいことですが、やっているイベントに来てもらわないとだめですよね。特にClubhouseみたいなSNSはリアルタイム配信なので、同じ時間にスピーカーとリスナーが参加していないと成立しません。

そこで問題になってくるのが時差。私の場合、日本にいる知財関係者向けの情報配信をしているので、日本の人たちが参加しやすい時間帯でなければいけません。理想は夜の9時ぐらいだと思いますが、日本時間の夜9時は、ニューヨークだったら朝8時、カリフォルニアだったら朝の5時です。協力してもらっているアメリカの日本人知財プロフェッショナルの方は十数人にて、アメリカの各地にいるので、いくらプライムタイムだからと言ってカリフォルニアにいる人に朝5時に喋らせるわけにもいきません。

そうすると、日本の通勤前(通勤時)の朝8時から9時までの間、それかお昼の時間ということになります。リアルタイム配信という性格上、3つの異なる時差からClubhouseを開催できる時間帯は結構限られてきます。

そして、時差の問題を解決したとしても、次に問題になるのが私達が開催するClubhouseに参加してもらう「理由」づくりです。いつも運営側がリスナーが聞きたいネタを提供できるわけでもありませんし、運営側の感覚とリスナーが聞きたい内容にズレが生じるかもしれません。このようにproduct-market fitがうまくいかないと、リスナーはただ離れていってしまいます。

そこで、リスナーには何らかの「参加する理由」を与えないといけません。

「質問を事前に受け付ける」ことで「参加する理由」を作る

いろいろと考え信頼できる人のアドバイスやClubhouseのTownhallの形式を参考にした結果、ベタですが、質問を事前に受け付けて、その質問に番組内で答える形式を採用したいと思います。

これにはいくつかの利点があるので、説明します。

  1. 質問がそのままネタになる:質問は質問箱のような便利なツールがあるので、それを私のツイッターやニュースレターに入れることで、比較的簡単に集まってくるのかなと思ってます。最初は何を質問していいかわからないかもしれないので、わかりやすい例や答えられる内容について説明すると、より多くのいい質問が来るのではないかと予想しています。それに答える形で番組を進めるので、テーマの設定で「運営側の感覚とリスナーが聞きたい内容」にズレが生じにくくなると思われます。
  2. 答えを聞きたくて質問した人が来る:受け付けた質問の中から番組で取り上げるものを事前に告知しておけば、質問した人は私達のクラブハウスに参加する動機ができますよね。特に、クラブハウスはその時に聞けないとそれで「終わり」なので、リアルタイムの番組に参加する強いインセンティブになります。
  3. 他の人が質問したことの答えを知りたくて別の人も参加する:同じ業界であれば、みんな同じようなことを考えているので、他人が質問した内容でも、その答えが知りたいというのはよくある話です。質問を事前公開することでそのようなニーズにも答えることができ、さらなる集客が期待できる。
  4. 短いテーマでサクサク進む:Clubhouseは素人の語りの場であって、完成度で言うとプロがやっているラジオ番組とは天と地の差があります。そのため、1人の人が長くしゃべると場が持たなくなったり、聞いててしんどくなって離脱してしまう人が多くなります。しかし、質問に10分以内に答えるという明確な目的があり、それを繰り返せば、1時間番組の中でもメリハリができます。特に、朝やお昼の忙しい時間帯は、1時間まるまる聞ける人の方が少ないので、10分や15分刻みで完結するテーマを複数提供した方がリスナーの満足度が上がることが考えられます。

法律的なアドバイスにならないように

質問を受ける上で気になっていたのが、法律的なアドバイスとして受け入れられてしまうことです。そうなると倫理問題や情報を提供してもらった弁護士と質問した人の間のトラブルになりかねません。

しかし、何度か「アメリカ知財と法務」の下でClubhouseをやっていて、質問もキャリア系だったり、アメリカ現地の情報、知財のトレンドなど、個別案件意外の内容であれば結構答えられるのでは?と思うようになりました。

質問箱の性質上、公開されるのが前提だし、どの質問に対して回答するかは運営と回答者次第、そして、回答自体もClubhouse内で完結する話なので、「法律的なアドバイス」にならないように環境を整えておくことはできます。

とりあえずやってみます

これまでいろいろと話しましたが、行動してみないとやっぱりわかりませんよね。やってみてわかることの方がはるかに多いので、早速、質問箱を設けて、質問を受け付けます。

アメリカ知財関係の質問を募集します。私だけでなく、協力してもらっている十数人のアメリカ在住の知財弁護士やパテントエージェントも回答します。

匿名で聞けちゃう!野口剛史@米国特許弁護士さんが質問箱を始めました

頂いた質問の中からクラブハウス内で回答するものを選び、事前に私のツイッターで告知するので、ぜひ質問の投稿に合わせて、私のツイッターをフォローしていただければと思います。

よろしくお願いします。

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