AIAの先使用権に頼る前に知っておきたい6つのポイント

先使用権はAIAから新しく追加されたメカニズムですが、あまり活用されていないので知らない人も多いと思います。そこで、今回はAIAの先使用権に頼る前に知っておきたい6つのポイントを紹介します。

  1. トレードシークレットは内部のプロセスやシステムなど公に公開されていない知的財産を守るために有効な手段の1つです。しかし、競合他社が同じ技術に関する特許を取得するという自体を想定しないといけない。
  2. トレードシークレットの保有者はAIA(35 U.S.C. § 273)における先使用権(Prior user right)に頼ることにより、ある一定の条件下の元であれば、競合他社による特許侵害の権利行使の防衛ができます。
  3. 先使用権が有効な防衛手段となるためには、競合他社が特許出願を行う1年以上前に実際にトレードシークレットを使っている必要があります。
  4. 更に、その使用は、アメリカ国内におけるものでなくてはいけません。
  5. 先使用権を立証するには、“clear and convincing”という証拠基準をクリアーしないといけない。通常の民事では“preponderance of the evidence”という低い証拠基準なので、先使用権の立証のためには十分な記録をとっておくことが大切になってくる。
  6. もし先使用権に頼るリスクを受け入れ、特許侵害対策を行うのであれば、大きなコストカットができる。

まとめ作成者:野口剛史

元記事著者: Karam J. Saab. Kilpatrick Townsend & Stockton LLP (記事を見る

OLCの米国知財ニュースレター

最新まとめ記事を
毎週メールボックスにお届け

登録すると、週1回、最新まとめ記事の概要とお知らせを受け取ることができます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

OLCとは?

OLCは、「アメリカ知財をもっと身近なものにしよう」という思いで作られた日本人のためのアメリカ知財情報提供サイトです。より詳しく>>

追加記事

folders-manual
Uncategorized
野口 剛史

法改正をビジネスチャンスに

改正著作権法が弁護士にとってビジネスチャンスになるのでは?という記事を見たのですが、この改正著作権法に対応したマニュアルを弁護士事務所などに販売したらどうだろう?

Read More »
特許出願
野口 剛史

2019年2月のIPRとCBM の統計データ

2月PTABは34件のIPRとCBMのFinal Written Decisions(最終判決)を下しました。この数字には、CAFCからの差し戻しも含みます。争われたクレームの内408 クレーム(66.89%)を取り消し、192 クレーム(31.48%)の取り消しを却下。特許権者が補正やdisclaimerを行い10 クレーム(1.64%)が生き残りました。いままでの争われたクレームの累計取り消し確立は、約75%です。

Read More »