アメリカの小売大手Walmartは、独自の暗号通貨とNFTのコレクションを作成し、メタバースへの進出を計画しているようです。先月末、Walmartは仮想商品を製造・販売する意図を示すいくつかの新しい商標を申請。また、別の出願では、Walmartは仮想通貨とNon-fungibleトークン(NFT)をユーザーに提供すると記述されています。
NFT化されたバーチャル商品に関する商標出願
1つ目の商標出願は2021年12月30日にされており、「Walmart」のWord markに対して、電子機器、家庭用装飾品、玩具、スポーツ用品、パーソナルケア製品などのバーチャルグッズを製造・販売する意図を示しています。この出願の詳細は、USPTOの商標検索ツール Trademark Electronic Search System (TESS) で、serial number の「97197298」で検索すると見つかります。
仮想通貨やNFTの提供に関する商標出願
2つ目の商標出願も同じ2021年12月30日にされており、「Walmart」のWord markに対して、virtual currencyやNFTの提供を含んだサービスが明記されています。この出願の詳細は、USPTOの商標検索ツール Trademark Electronic Search System (TESS) で、serial number の「97197301」で検索すると見つかります。
また、WalmartはCNBCの取材に対して、「新たなテクノロジーが未来のショッピング体験をどのように形作ることができるかを継続的に探求している」と述べており、具体的な商標登録の申請についてはコメントしていないものの、仮想通貨やNFTに関心をもっていることはほぼ間違いなく、もしかしたら近々メタバースに参入してくるかもしれません。
アメリカ企業のメタバース参入準備の動き
今回のWalmartだけにとどまらず、Facebook社がメタバースを見据えてMeta社に社名を変更した去年の10月末から、多くのアメリカ企業がメタバース参入に向けての動きを見せています。
特に、今回と同じようにメタバース関連の商標出願を出した会社だと、NikeやNew Balanceなどがあり、 Urban Outfitters,、Ralph Lauren や Abercrombie & Fitchも同様の商標出願を行っているとのことです。
今後メタバースが庶民の生活にどれくらい影響を与えるかはまだ現在の段階では未知数ですが、多くのアパレルや小売はeコマースへのシフトが遅れたことを後悔しているようで、今回のメタバースへのシフトが大きな波になるのであれば、乗り遅れたくないということで、先行投資をしているというのが実態でしょうか?
何はともあれ、今後も様々な企業がメタバース関連の商標出願をすることが予想されます。その中で、どの企業が実際にメタバースに進出するのか、そしてどれくらいの企業が成功してメタバースで生き残っていけるのか、今後の動きが注目されます。