先行例として成り立つための公共アクセシビリティの問題

一般からのアクセスがどれくらい容易だったか?動画とプレゼンテーションが先行例として成立するかが焦点になりました。

背景:

Medtronicは PTAB が判決を下した2つの IPR に関して CAFC に上訴しました。ここで対象になった特許はpedicle screws for spinal derotation surgeryに関するものです。

1つ目のケースについて、 CAFC は PTAB が下した自明の判断をサポートしましたが、もう一方のケースにおいて、 PTAB の先行例についての判断が適切でなかったとし、 PTAB に 差し戻し ました。具体的には、 PTAB は問題になった動画とスライドが先行例として成立するか、公共アクセシビリティの点での事実確認が足りていないと指摘しました。

公共アクセシビリティ:

問題になった動画はアメリカで開催された3つのカンファレンス(参加人数20人から55人)で配布されました。プレゼンテーションの配布も3つのカンファレンスの内、2つで行われました。しかし、問題になった動画とプレゼンテーションはカンファレンスの後、公共向けに公開されてはいませんでした。

このような状況で、印刷物として先行例となるためには、問題となっている動画とプレゼンテーションがカンファレンスで配布された時点で十分に散布されていたかという分析が必要になります。 CAFC は今回の PTAB への 差し戻し で、(1) カンファレンスの規模と特徴、(2) 開示された事柄について興味のある人が参加できるようなカンファレンスだったのか?、また、(3) 配布されたものに関する機密保持の期待はあったのか?などの事実確認を行い、その上で、問題になった動画やプレゼンテーションが先行例として成立するか判断するように求めました。

まとめ作成者:野口剛史

元記事著者:Pier D. DeRoo and Lillian M. Phares. Finnegan, Henderson, Farabow, Garrett & Dunner LLP (元記事を見る

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