Sound View InnovationsというNPEが幅広く使われているjQuery やApache Hadoopといったopen source software(OSS)のユーザーをターゲットに特許の権利行使を行っています。
他の商用ソフトと異なり、ほとんどのOSSライセンス規約では特許侵害に対する補償は行われていません。つまり、OSS使用会社がソフトウェアの公開元に特許補償を求めることができません。
このようなOpen Sourceと特許の関係をよく理解しないままOSSを使う会社も多いので、そのような会社をターゲットにNPEが特許の権利行使をすることはよくあるケースです。
OSSの特許問題について詳しく知りたい方は、この記事を参考に為てみてください。
今回のSound View Innovationsの場合、権利行使された特許の期限が残りわずかなので、ターゲットにされた企業にとっては朗報です。また、Sound View Innovationsの特許は過去にIPRで無効になった経緯があります。そのため、ターゲットにされた企業の対応としては、今回もIPR等で特許を無効にすることが有効な手段かもしれません。
まとめ
OSSの使用には考慮すべき点が多々あります。今回のような特許侵害もその1つで、重要度が高まりつつある考慮点の1つです。
まとめ作成者:野口剛史
元記事著者: James G. Gatto. Sheppard Mullin Richter & Hampton LLP(元記事を見る)