最高裁の新しい時代の幕開けとアメリカにおける特許権の将来

Kavanaugh最高裁判事が新しく加入し、9人体制になった最高裁。過去数年間は特許権者には不利な最高裁の判例がいくつもありましたが今後はどうなるのでしょうか?

未来を予測するのは難しいですが、Kavanaugh最高裁判事が加わり、米国最高裁判事の若返りが進む中、最高裁における判決にも変化起こることが予想されます。ここでは、IPO annual meetingでCAFC Judge Kathleen O’Malley がおこなったスピーチを参考にしながらアメリカにおける特許権の将来を考えます。

近年の最高裁判決には保守的なものが多く、最高裁判事の入れ替えなどでデジタル時代に育った判事もベンチに入るようになりました。

知財という枠で考えると、保守的なベンチであれば憲法で認められている特許権などを強く支持することが予想されます。しかし、過去数年の最高裁判例を見るとそうでもありません。

また、Kavanaugh最高裁判事については、アメリカで問題になっている社会的な問題や経済的な問題に関する彼の考え方や判断予測などさまざまな情報がありますが、知財をどう扱うかということに関する考察はほとんどありません。

Kavanaugh最高裁判事の加入により最高裁は保守よりになりました。また、世代交代により最高裁の発明、テクノロジー、競争などに関する考え方に変化があるかもしれません。

たとえば、知財の影響で新しい技術へのアクセスに制限がある場合、デジタル時代に育った判事であれば、知財の権利を制限する方向に考えるかもしれません。 

また、特許庁によるIPRなどの行政手続きにたいする不信感も今後より大きくなる可能性もあります。最高裁で比較的若いGorsuch最高裁判事が、Oil States判決のdissentで書いたようなIPRに対する不信感が、今後の最高裁の世代交代で更に進むことが考えられます。そうなると特許庁によるIPR手続きに大きな影響をおよぼしかねません。

しかし、歴史を振り返ってみると、アメリカは強い特許システムで成功を収めた過去があります。その教訓から、特許権をより強いものにし、発明を奨励し、国内の経済発展に貢献させるような方向に今後の流れが変わるかもしれません。

アメリカにおける特許権がどう変わっていくかはわかりませんが、最高裁の世代交代が進む中、最高裁の知財に関する考えが変わっていくのは必須です。アメリカで成功するためには、その変化を敏感に感じ取り、柔軟に対応していくことが求められます。

最高裁の世代交代は、特許権者にとっていいものになると思いますか?

まとめ作成者:野口剛史

元記事著者:IAM(元記事を見る




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