米国特許庁がCOVID-19関連商標出願の審判を改善

すでに2020年6月に開始した「COVID-19優先商標審査プログラム」(COVID-19 Prioritized Trademark Examination Program)に加えて、商標審判部(TTAB)が審判判断の審査・発行を迅速に行う「COVID-19関連審判の優先審査プログラム」(Pilot Prioritized Review Program for Appeals Related to COVID-19)を試験的に開始します。

この優先審判は、「COVID-19優先商標審査プログラム」で審査された出願にのみ適用されます。すでにある優先審査プログラムと連動させることで、COVID-19に関連する商標のスピード感がある審査・審判をおこなうことが目的です。

COVID-19優先商標審査プログラムの詳細はこちらから

COVID-19関連審判の優先審査プログラムの詳細はこちらから

COVID-19に対応した医療製品やサービスを提供する企業には嬉しいニュースですね。

参考文献:USPTO Launches Additional Programs for COVID-19-Related Trademark Applications

ニュースレター、会員制コミュニティ

最新のアメリカ知財情報が詰まったニュースレターはこちら。

最新の判例からアメリカ知財のトレンドまで現役アメリカ特許弁護士が現地からお届け(無料)

日米を中心とした知財プロフェッショナルのためのオンラインコミュニティーを運営しています。アメリカの知財最新情報やトレンドはもちろん、現地で日々実務に携わる弁護士やパテントエージェントの生の声が聞け、気軽にコミュニケーションが取れる会員制コミュニティです。

会員制知財コミュニティの詳細はこちらから。

お問い合わせはメール(koji.noguchi@openlegalcommunity.com)でもうかがいます。

OLCとは?

OLCは、「アメリカ知財をもっと身近なものにしよう」という思いで作られた日本人のためのアメリカ知財情報提供サイトです。より詳しく>>

追加記事

特許出願
野口 剛史

過去の販売の非開示が隠蔽とみなされ特許が無効に

Total Rebuild, Inc. v. PHC Fluid Power, LLC, において、地裁は不正行為(inequitable conduct)のため特許を無効にしました。発明者が出願時に特許庁に過去の販売に関する情報を提供していなかったことと、訴訟における不適切な対応から意図的に情報を隠蔽したと結論づけられました。

Read More »
rejected-trash
再審査
野口 剛史

並行して提出されているIPRの申立ての大多数は容易に排除できる

IPRをする上で問題になってくるのが申立書の文字制限です。その問題を回避するために、並行して複数の申立書(parallel petitions)を提出することもありますが、その行為の一部が問題視されています。今回は、この問題に関する現状を深堀りし、解決策として提案されている方法について解説していきます。

Read More »