PTABにおける正しい証拠の評価基準:CQV v. Merck事件
CAFCは2025年3月10日、CQV v. Merck事件において、特許審判部(PTAB)が証拠の全体的評価を怠ったとして判決を破棄・差戻しました。本件ではMerckのα-アルミナフレーク特許に対するCQVの無効性主張に関して、PTABがXirallic®サンプルの先行技術性を判断する際に重要な証拠を説明なく無視した点が問題となりました。判決では、PTABが記録全体を検討し適切な説明を提供する義務があることを再確認し、「証拠の優越」という証明基準の適切な適用を指示しています。さらに、本件はPGRからの上訴における当事者適格に関する重要な先例を提供し、顧客との補償契約が当事者適格を確立するのに十分であると認めました。特許実務家にとって、先行技術の立証における複数証拠の提示、証拠間の関連性の明確化、そして上訴戦略における留意点など、実務上の重要な示唆を含む判例です。

















