医療診断特許の特許性に関するCAFC En Bancが却下される

CAFCは7対5で、診断クレームが特許法101条で示されている特許保護を受ける対象なのかという問いをEn Banc(判事が全員参加する大法廷)で審議しないことを決定しました。

その判決に関してはCAFC判事8人の意見が示されていますが、すべての判事が最高裁、または、議会が介入して医療診断クレームに関する特許適格性(patent eligibility)の基準を明確にするか、変更するべきだとしました。

OLCでも医療診断特許の特許性については記事にしていて、医療診断特許は特許になったとしてもその有効性が疑問視されている判例が続いていました。

現時点では基準が明確ではないというCAFCの意見が明確に示されたので、この問題が最高裁か議会で議論される日もそう遠くはないと思われます。

まとめ作成者:野口剛史

元記事著者:Noorean Gill. Knobbe Martens (元記事を見る

ニュースレター、公式Lineアカウント、会員制コミュニティ

最新のアメリカ知財情報が詰まったニュースレターはこちら。

最新の判例からアメリカ知財のトレンドまで現役アメリカ特許弁護士が現地からお届け(無料)

公式Lineアカウントでも知財の情報配信を行っています。

Open Legal Community(OLC)公式アカウントはこちらから

日米を中心とした知財プロフェッショナルのためのオンラインコミュニティーを運営しています。アメリカの知財最新情報やトレンドはもちろん、現地で日々実務に携わる弁護士やパテントエージェントの生の声が聞け、気軽にコミュニケーションが取れる会員制コミュニティです。

会員制知財コミュニティの詳細はこちらから。

お問い合わせはメール(koji.noguchi@openlegalcommunity.com)でもうかがいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

OLCとは?

OLCは、「アメリカ知財をもっと身近なものにしよう」という思いで作られた日本人のためのアメリカ知財情報提供サイトです。より詳しく>>

追加記事

thinking
訴訟
野口 剛史

特許権者が競合他社の侵害疑惑を顧客に通知することはゆるされるのか?

2023年2月17日、連邦巡回控訴裁判所(CAFC)は、Brian C. Buescher判事が控訴人原告に対する仮処分を認めた事件番号8:22-cv-00314-CRZのネブラスカ地区連邦地方裁判所の決定を取り消しました。 CAFCはその命令の中で、原告が控訴人被告が特許侵害者であり、訴えられる可能性があることを顧客に示唆することを禁止したことについて、連邦地裁は裁量を逸脱したと判断しました。

Read More »