AIA Trialで新たなクレーム補正が始まる

2019年3月15日以降にinstituteされたAIA trials (つまり、IPRやCBMなど)には新しい補正手続き(motion to amend (“MTA”) )が使えるようになりました。

この手続きはパイロットプログラムでオプションとして行える手続きですが、これによりクレームの補正が今までよりも簡単に行えることが期待されています。

このプログラムでは、特許権者に対して2つのオプションが用意されています:

(1) the “patent owner may choose to receive preliminary guidance from the Board on its MTA,” and

(2) the “patent owner may choose to file a revised MTA after receiving petitioner’s opposition to the original MTA and/or after receiving the Board’s preliminary guidance (if requested).”

オプションが適用された場合、非常に短期間の間に作業をこなす必要があるので、当事者とその弁護士は事前に先行例文献に対する情報を熟知していて、素早く効率的に必要な手続きを行っていく必要があります。

BoardはAIA Trialの最終判決を1年以内に終わらせることを目標にしているので、このようなオプションが適用されても、原則、最終判決までの期間が延長されることはないと考えた方がいいでしょう。

このMTAプログラムが適用され、より効率的で平等なAIA Trialが行われるかは実際に運用が行われてみないとわかりません。特許庁の発表では、このプログラムに対する評価を1年後に行うとのことです。その時点で、MTAプログラムに変更が加えられることが予想されます。

まとめ作成者:野口剛史

元記事著者:Sandip H. Patel. Marshall Gerstein & Borun LLP(元記事を見る

OLCの米国知財ニュースレター

最新まとめ記事を
毎週メールボックスにお届け

登録すると、週1回、最新まとめ記事の概要とお知らせを受け取ることができます。

コメントする

追加記事

特許出願
野口 剛史

2019年2月のIPRとCBM の統計データ

2月PTABは34件のIPRとCBMのFinal Written Decisions(最終判決)を下しました。この数字には、CAFCからの差し戻しも含みます。争われたクレームの内408 クレーム(66.89%)を取り消し、192 クレーム(31.48%)の取り消しを却下。特許権者が補正やdisclaimerを行い10 クレーム(1.64%)が生き残りました。いままでの争われたクレームの累計取り消し確立は、約75%です。

Read More »
speech-presentation
再審査
野口 剛史

裁判官直伝の実務アドバイス(口頭弁論編)

IPR などの PTAB での手続きで口頭弁論がある場合、当事者として口頭弁論を聞くことがあると思います。しかし、このような判事の評価ポイントを知らないと、口頭弁論を聞いても、判事の印象を正確に判断できません。ここでは口頭弁論における印象を正確に把握するための5つのポイントを紹介します。

Read More »
marketing research
訴訟
野口 剛史

$140Mの賠償金が “Entire Market Value” ルールの不適用で覆される

特許訴訟において、適切なロイアルティ(reasonable royalty)による損害賠償を計算することは難しいです。特に、適切なロイアルティレートの算定は大きな争点になり、また近年の CAFC の判例では、特許権者にとって有利な“entire market value”ルールの適用に制限をかける傾向があります。今回のPower Integrations, Inc. v. Fairchild Semiconductor International, Inc.もCAFCが“entire market value”ルールの適用に制限をかけた一例です。

Read More »