今回はIBM社の特許審査履歴を解説しました。
2022年7月5日に発行されたIBMの特許です。今回は審判があり、とても長い解説になっています。審判は高額で時間もかかる手続きなので敬遠している企業も多いと思います。しかし、今回のように、1)拒絶があってもクレーム補正を行わず、2)リファレンス文献の解釈が出願人と審査官の間で大きく異るような場合は、最終拒絶後の審判は正しい判断だったのかもしれません。
1回目の拒絶の後にIBMは審査官を否定する強めの主張を行っているのですが、個人的にはそのようなOA対応をする前に、審査官とインタビューを行い、リファレンス文献の解釈に関する溝を埋めるような努力もあったほうがいいのではと思いました。
しかし、インタビューをするのであればそれなりにクレーム補正のアイデアを用意しておきたいのが心情なので、もしIBMがクレーム補正なしで権利化したいというような状況であったのなら、インタビューはやるべきではなかったかもしれません。
詳しくは、この解説を見てください。