今回はCannonの特許審査履歴を解説しました。
2022年7月12日に発行されたCanonの特許の出願履歴から考察しました。クレーム文言が不明瞭だと指摘され112条の解消に2回の拒絶+RCEを費やす形にはなってしまいましたが、文献による拒絶がなかったため「シンプル」な拒絶対応であったのかもしれません。
しかし、2回目の拒絶で指摘された審査官との理解の相違は1回目の拒絶の際にインタビューしていれば事前に解消されていたのかもしれません。もしそうであれば、インタビューによって2回目の拒絶+RCEは回避できたのかもしれません。
ただ最終拒絶の後に素直にRCEを出したのは良かったと思います。Advisory actionやAFCP 2.0では多分考慮されなかったので、そのような手続きに時間と弁護士費用をかけずにRCEの費用のみを払うのは正しい選択だったと思います。
また、審査終了後にIDSを提出したため、許可通知書が2回発行されています。IDSの提出義務は許可通知書を受け取った後でも続くので、気をつけるようにしてください。
詳しくは、この解説を見てください。