NFTが注目されてきている中、有名なNFT特許としてNikeの靴に関する特許がよく取り上げられています。今後もNFTに関する特許出願は増えてくることが予想されるので、Nikeの特許は知っておくといいと思います。
まず、Nikeが取得したNFT関連特許は、U.S. Patent 10,505,726です。特許請求の範囲には、靴のためのデジタル資産を生成し、デジタル資産の所有権をブロックチェーンに記録するとともに、デジタル資産の転送能力を提供する方法が記載されています。
この特許の特徴は、靴の購入者が、自分の靴が本物であることを確認する機能とともに、ブロックチェーンウォレットを通じて、自分の靴のデジタルコレクティブルバージョンを楽しむことができるというものです。
出願履歴を見てみると、先行技術としてかなり近いものがすでにあったのですが、「デジタル資産の転送能力」という点を加えたことによって権利化しています。しかし、「デジタル資産の転送能力」という点は先行技術でも開示されていたと解釈できる点もあるので、特許の有効性を疑問視する声もあります。
しかし、今後NFTに関する特許出願が増えることが予想されるので、Nikeの特許を筆頭に、どのよな特許出願が行われていて、どのような発明が権利化されているのかを注意深く見ていく必要があるでしょう。