2022年2月1日、米国特許商標庁(PTO)は、特許審査官が使用する検索ツールと同様の新しい特許公開検索ツールを発表しました。すべての米国特許および公開特許出願の全文検索ができるので、より便利かつ手軽に米国の特許文献が検索できることが期待されています。
特許公開検索ツールは、インターネットにアクセスできるすべてのユーザーが無料で利用でき、特許審査官が使用している高度なPatents End-to-End (PE2E) 検索ツールをベースにしています。また、2022年9月に引退予定の既存の4つの検索ツール、(1) Public-Examiner’s Automated Search Tool (PubEAST), (2) Public-Web-based Examiner’s Search Tool (PubWEST), (3) Patent Full-Text and Image Database (PatFT) および (4) Patent Application Full-Text and Image Database (AppFT) の機能も統合しているとのこと。例えば、PubEASTとPubWESTは、今まではPTOの施設または特許商標リソースセンターでのみ一般利用が可能でした。
今回発表された機能のハイライトは以下の通りです:
- より多くのデータを一度に提供するための複数のツールを備えた複数のレイアウト
- 複数のガジェットをまたいで見ることができ、オン・オフも可能なマルチカラーハイライト
- ドキュメントを複数のグループに分類し、名前の変更やカラーコーディネートが可能なタグ付け機能
- 画像にメモ、タグ、関連する主張、ハイライトを追加する機能
- PubEAST、PubWESTと同じ検索構文の使用が可能
この新しい検索ツールの発表と共に、PTOは、新しいツールの利用を支援するために、FAQ、トレーニングリソース、追加情報を含む新しい特許公開検索ウェブページを紹介しました。また、PTOは公開トレーニングの実施を計画しており、予定が決まり次第、ウェブページに掲載される予定です。
高性能な検索ツール
私もちょっと使ってみましたが、検索式と検索式をAND/ORで掛け算できたり、有料級の検索機能が備わっているので、サーチャーさんなどプロが使っても満足するレベルのものに仕上がっていると思います。さすが審査官が使用する検索ツールと同様と謳ってるだけあって、プロ仕様になってます。
もしこのツールの使い方について詳しく知りたいという方がいましたら、ここから連絡をしてください。一定以上の需要があったら、コンテンツ(多分動画)を作成する検討をしたいと思います。