著作権侵害訴訟で賠償金を得るも、登録時のミスが発覚し、それが原因で高裁で逆転。最高裁で、著作権登録時のミスと登録抹消の基準が審議される予定です。
ファブリックデザイナーのUnicolorsが2016年の著作権侵害訴訟でH&Mに対して約100万ドルの賠償金を勝ち取った後、H&Mは著作権申請に誤りがあることを指摘。それを理由に著作権登録は無効であると主張して控訴しました。第9巡回区控訴裁判所は、Unicolorsは著作権申請書の不正確さを認めたため、著作権申請書は無効とされ、地裁の判決が覆りました。
著作権訴訟で、法定で定められた損害賠償や弁護士費用を受け取るための前提条件が、著作権登録であるため、著作権申請が無効になれば、判決が取り消されることになります。
現在、このケースは最高裁まで行き、審議されることが決まっています。
最高裁では、単に登録時の重要でないミス(immaterial registration errors)であっても、著作権登録が無効になるか?それとも、無効とみなされるためには、不正行為(Fraud)のような証明することが難しい行為があったことを示さないといけないのか?が焦点になります。
最高裁の審議はまだこれからですが、最高裁が同判断するにしても、アメリカで著作権申請する際は、ミスがないように最新の注意が必要です。そのためにも、著作権登録を専門としている弁護士を代理人として雇うのがいいでしょう。
参考文献:Simple Mistake on Copyright Registration Could Cost $1 Million