申し立て却下段階でのクレーム解釈:UTTOケースが示す新たな実務指針

CAFCは2024年10月18日のUTTO Inc. v. Metrotech Corp.事件において、申し立て却下段階でのクレーム解釈に関する画期的な判断を示しました。これまでNalco判決を根拠に否定的に解されてきた申し立て却下段階でのクレーム解釈について、内部証拠のみで解釈可能な場合には許容されるとの柔軟なアプローチを採用したのです。本稿では、CAFCによる新たな判断枠組みの詳細な分析に加え、技術用語の特殊性への配慮や明細書の記載の重要性など、実務上の重要なポイントを解説します。特に、特許権者と被疑侵害者それぞれの立場からみた実務戦略について、具体的な指針を示しながら検討していきます。特許訴訟の初期段階における効率的な紛争解決の可能性を広げた本判決は、今後の特許訴訟実務に大きな影響を与えることが予想されます。