いつ地裁の判決を上訴できるのか?パンダミックによる特別処置における特許侵害の免責問題と付随的命令理論の適用

COVID-19パンデミックを背景に、医療用綿棒の特許侵害訴訟の途中で浮上したPREP法による免責の抗弁が、付随的命令理論の適用における「確定的判断」の要件を満たさないとしてCAFCにより退けられた事例を解説します。本判決は、パンデミック下の特許訴訟における特殊な争点を扱っているだけでなく、下級審の判断が付随的命令理論の適用を基礎づけるための要件を明確化した点でも重要な意義を有しています。本稿では、訴訟の経緯を丁寧に追いつつ、CAFCの判断の理論的な意義についても考察していきます。