IPR/PGR情報:クレーム補正が認められやすくなってきた

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通常、 PTAB における IPR や PGR の手続きにおいて、クレーム補正をするのは困難でした。しかし、最近の統計データから、今年の2月ごろから、 PTAB におけるクレーム補正が認められやすくなったことがわかりました。 まだ、明確な変化を断言できるだけの時間は経っていませんが、特許権者としては、IPR/PGRにおけるクレーム補正を戦略を立てる際に考慮するべきです。

カリフォルニア州の地裁が企業機密訴訟をリード

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アメリカ国内で企業機密に関わる訴訟が一番多いのはthe United States District Court for the Central District of Californiaとのことです。連邦裁判所における案件も全体で30%増えました。連邦裁判所で行われる企業機密訴訟の6%がCalifornia’s Central Districtで起こっているという事実から、今後DTSAの法解釈なのでCalifornia’s Central Districtが重要な裁判所になってくることが予想されます。

Federal Circuit PTAB Appeal統計(2018年7月15日現在)

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2018年7月15日現在、 CAFC は PTAB による IPR や CBM 手続きの上訴393 件を扱ってきました。 CAFC が PTAB の判決を支持した案件は296 件で全体の75.32%にあたります。棄却、無効になった案件は46 件で全体の11.70%。 その間の結果(つまり少なくとも1つの問題に対しては PTAB の判決を支持したが、すくなくとも1つの問題に対して棄却・無効になった)は、38 件で全体の9.67%でした。CAFC は約13 件(3.31%) の上訴を棄却。これは、 CAFC が管轄を持っていないと判断した件や、和解などが原因で棄却になったものが多いとのことです。

インセンティブが審査官の判断に影響を及ぼしている

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アメリカ特許庁では、審査官に向けた様々な人事に関わるポリシーがあります。このようなポリシーは審査官の行動にも影響を与えますが、あまり注目されていない部分でした。今回は、審査官に対する評価などを含めたインセンティブという面から、実際のデータを見て、客観的に、インセンティブがどう審査官の判断に影響を及ぼしているか見てみましょう

期限切れが迫る中、CBMの申し立てが減少中

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Covered Business Method (“CBM”)特許のレビューは、AIAによる特許法の改正があった2012年から、550件以上の行われています。しかし、その数は去年ごろから減少し始め、2018年6月の特許庁による統計データでは、2018年度では、30件ほどしかCBMに対する申し立てがありませんでした。また、ここ数ヶ月では、数件しかCBMの申し立てがありませんでした。CBMは移行期間限定の手続きで、議会が延長しないかぎり、2020年9月で受付を終了します。

特許訴訟数が前年比大幅減少(6ヶ月レポート)

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2018年1月から6月までのアメリカにおける特許訴訟は新しく1660件ありましたが、前年比で比べると15%もの減少です。アメリカにおける特許侵害訴訟案件は2015年のピークから徐々に減少しています。このような長期的なトレンドは、アメリカにおける知財権の権利行使の難しさが影響しているようです。

PTAB Appeal統計(2018年5月15日現在)

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2018年5月15日現在、 CAFC は PTAB による IPR や CBM 手続きの上訴364 件を扱ってきました。 CAFC が PTAB の判決を支持した案件は276 件で全体の75.82%にあたります。その他の統計データと今後の見通しはどのようになっているのでしょうか?