AI著作権訴訟に大きな進展:同じAI学習でも海賊版は違法、合法購入は適法? Anthropic判決が示すデータ取得方法の決定的差異

2025年6月23日、カリフォルニア連邦地裁が下したBartz v. Anthropic判決は、AI学習データの取得方法が著作権侵害の成否を決定する画期的な境界線を示しました。Claude AIを開発するAnthropic社の二つの異なるアプローチ―700万冊を超える海賊版書籍の無断ダウンロードと、数百万冊の合法書籍購入・スキャニング―に対し、裁判所は正反対の法的判断を下しました。同一の最終目的(AI学習)でありながら、海賊版取得については4要素すべてでフェアユースを全面否定し著作権侵害を認定、一方で合法購入による書籍については厳格な条件下で限定的なフェアユースを認定。判決は「便宜性とコスト効率」を理由とした権利侵害は後続の変革的使用でも正当化されず、後発的な合法購入でも先行する盗用の責任は免れないと明確に示し、AI開発企業に対し初期段階からの適切な権利処理の重要性を突きつけました。この地裁判決が確定すれば、AI業界のデータ取得戦略に根本的変化をもたらす可能性があります。